成功する農業! 農業参入時に自問自答すべき15ヶ条
2017/01/20
企業による農業参入が増加している一方で、思うように経営が立ち行かず撤退する企業も少なくない。農業参入の上手いやり方とは何か? 実践型農業コンサルティングを行っているアルファイノベーションが、今一度自問自答すべき15か条を紹介する。
農業参入は、その親しみやすさからか甘く考えてしまうケースが多いが、他の事業と何ら変わらない「新規事業の立ち上げ」であることをしっかりと認識しておきたい。
事業成功のための15ヶ条を紹介していく。
ポイント1:どこへ販売するのか?売らなければ意味がない!
1条 まずは既存のつながり(自社の関係先)での販売の可能性を探るべし!
現場でのつながりがない場合は、スーパーや飲食店など、近隣の販売先の小売事情を事前にしっかりと調査しておく必要がある。
2条 販売見込先へは品質・価格・販売量を確認しておくべし!
販売の見込める卸し先があれば、「どの程度で(品質・規格)」、「いくらで(価格)」、「どれぐらい購入してもらえるものなのか(販売量)」を把握しておく必要がある。
3条 納品までの物流を確認しておくべし!
農産物流通の場合、商品に対して物流費の負担が大きくなりがちなため、納品先までの物流をどのようにすべきか確認しておく必要がある。
ポイント2:何を栽培するのか?売れる品目=マーケットが望むもの
4条 珍しいものよりも関連性を重視すべし!
突拍子もないものよりも。既存事業や取引先と何らかの関連がある品目の方がメリットを出しやすい。
5条 需要を考えるべし!
作りたいものを優先してしまいがちだが、「販売見込先が望む品目」や「販売先を確保しやすい品目」を選定した方が良い。
6条 どんな品目も売る場所があるかを優先して考えるべし!
加工品としての展開を見据えた品目選定の場合も、販売見込先があることを前提で考えるべきである。
7条 オリジナリティを大切にすべし!
価格、品質、量、安定供給など、何らかの独自の差別化があった方が良い。
ポイント3:どこで栽培するのか?「農地はいっぱいある」の落とし穴
8条 栽培する品目に適した土地を選ぶべし!
栽培品目ごとの特性を十分把握しておく必要があり、栽培する品目の適地かを見極めたうえで栽培を開始したい。
9条 いつでも行ける範囲に農地を作るべし!
自社の拠点から離れてしまうと、従業員管理、経営判断などの面でエラーが生じやすくなってしまうため、いつでも行ける範囲内であると良い。
10条 実際の農作業を想定するべし!
農業機械が入りやすいか、小さな農地が点在してしまわないかなど、実際の農作業を想定して、可能な限り効率化を考えておきたい。