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養液土耕+クラウドで低コストで高収益を実現!?

様々な分野のテクノロジーが農業分野に適用される昨今。高収益を謳うシステムやサービスは少なくない。だが、その導入コストは決して少なくなく、中小規模農家にとって高いハードルだ。そんな障害を乗り越えるべく開発された、新しいサービスをご紹介しよう。

養液土耕栽培を日本化することで
高収益と減肥を実現するゼロアグリ

中小規模農家にとって、新規設備の導入は決して低くないハードルだ。高収益が期待できたとしても、投資すること自体が困難だからだ。そんな中小規模の施設栽培農家に的しているのが、養液土耕栽培だ。水耕栽培ほどの大規模投資を必要とせず、それでいて一定程度の増収、そして減肥が期待でき、さらに環境にも優しい栽培方法である。

そもそも養液土耕栽培とは、1950年代、イスラエル建国後に彼の地で開発された栽培方法である。イスラエルにおける養液土耕栽培のキモは、貴重な水分を如何に効率良く作物に提供するか、という点にあった。極端に水資源に乏しいイスラエルが現在園芸作物の輸出国にまで成長したのは、養液土耕栽培を推進した結果であると言えよう。

さて、今回ご紹介する”ゼロアグリ”は、そうした特徴を持つ養液土耕栽培にクラウドサービスを組み合わせることで実現した、中小規模施設農家に最適な新サービスだ。開発したのは、神奈川県川崎市を本拠地とするIT企業”ルートレック・ネットワークス”と明治大学。両者による共同開発である。IT技術に造詣が深いルートレック・ネットワークスが自社技術の農業に適用するに当たり、農業分野のエキスパートである明治大学に声を掛け、異業者間によるコラボレーションが実現した。

明治大学側でゼロアグリの開発に協力したのは小沢聖教授。養液土耕栽培はイスラエル発祥だが、そのまま日本に持ち込んでも成功しない。日本のハウスは、その多くが水田付近に立地しており、地下の水分は豊富。イスラエルとは環境が全く異なるからだ。一方で、水分と栄養(肥料)を与える量・時間の最適化などにより、日本における養液土耕栽培が増収と減肥に効果があるうえ、元肥を必要としないことが分かった。また、農業由来と思われる深刻な地下水汚染に悩まされる地域が増えているが、適量の肥料を水分と共に植物に直接的に与えることができる養液土耕栽培は、環境に与える影響が小さいことも自明である。そうした背景のなか、小沢教授は岩手県沿岸の災害被災地で復興支援を兼ねた研究などを実施。日本の、特に中小規模施設農家に適したシステムとして、ゼロアグリの開発に協力した。

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施設園芸・植物工場展 2018 (GPEC)

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