北海道の大地でパワフルに躍動! コンチネンタルタイヤが大型車向けでもシェア拡大中!?
2020/12/14
本州とは比較にならない広大な農地で、稲作に畑作などの土地利用型農業が展開されている北海道。そこで活躍する大型農業機械にも、コンチネンタルタイヤが使われ始めているようだ。
広大な農地を管理
人の手から大型農機導入へ
北海道東部の中核都市・北見市から東に向かうこと約15kmにある網走郡美幌(びほろ)町。流氷で知られるオホーツク海からは30kmほど内陸に位置する。そんな美幌町を含む地域は日本最大のタマネギの産地であり、てんさい、ばれいしょ、豆類、麦類の栽培のほか酪農も盛んだ。初めて美幌を訪れた者が、果てしなく広がる土地で大型機械を駆使して行う同地の農業を見れば、そのスケールの大きさに感嘆の声を上げるに違いない。
今回取材させて頂いたのは、そんな美幌町で三代に渡って酪農業・藤本牧場を営む藤本さん父子。
「酪農をするうえで大切にしていることは?」と聞いてみると、異口同音に『牛の幸せ』と即答してくれた。「牛に食べさせて貰っている、という感謝の気持ちを込めて丹精込めて世話をしているんだよ」。
「この地に私の親父が高知県から身体一つで入って来たのが第二次世界大戦の前、1937年のことさ。内地の若い人は北海道の入植なんて遥か昔のことだと思うだろうけど、オレにとっては親父の話なんだよ。子供の頃は本当に大変だったんだから……。NHKの朝のドラマで入植者が出てきたよね? あれでも大分ましな方さ。朝暗いうちから夜暗くなるまで家族総出で働いて……当時は機械もなかったから、畑を耕すのも乳を搾るのも、全部人が手作業でやったんだよ」
初代がゼロから始めた藤本牧場も、今では85haにもなる広大な農地を管理し、仔牛を含めて200頭の乳牛を飼育。3,000Lの生乳を出荷する地域一番の酪農家だ。現在の様子を三代目で社長の藤本和也さんが説明してくれた。
「祖父の代から考えると、ここでの農業は何から何まで様変わりしましたね。ウチでは全ての牛にセンサーをつけていて、固体情報はスマートフォンで入力してウェブ上で管理しています。もちろん搾乳も機械で行っていますよ。
一番大きく変わったのは、大型の農業機械を使っていることでしょうね。飼料用のデントコーンと牧草を育てているのですが、総面積は85haにもなります。これを基本的に父と私の二人で管理するのですから、大型機械は欠かせません。トラクターはドイツ製のクラース。10年前に地元の販売代理店『エヌ・ケイ農機』を通じて、中古品を輸入して購入しました」
飼料用に栽培しているデントコーンを収穫した後の圃場の畑起こしを実施していた。これから播種までの間寝かせることで、茎や根の分解を促しつつ残った病害虫を駆除できる。
タイヤを交換して作業効率アップ!
パンクする前に履き替え検討を
このクラース220馬力が先月、タイヤを履き替えた。それがコンチネンタルの新タイヤ『トラクターマスター』である。
「作業効率を考えると、タイヤは消耗品と考えて、パンクする前に履き替えた方が良いですね。このコンチネンタルに変えてから、牽引力がグッと増して、効率が上がりました。父によると、扁平タイヤで設地面が広いからか、これだけ大型のトラクターで畑起こしをしても、土は軟らかいまま。踏み固めてしまうことがないから、来年の播種も心配いりませんよ」(藤本社長)
「ウチの圃場は点々としていて、圃場によって土質が異なるんだ。これまでのタイヤは、ある場所では作業しやすくても、他の場所では難しい、ということがあった。ところがコンチネンタルは、どの圃場のどんな土にもシッカリ対応してくれる。トレッドパターンが工夫されているのか、土をギュッと掴み、それでいて土離れが良いんだ。タイヤに泥がくっついてしまうこともないから、移動のために舗装路を走っても道路を汚さないし、乗り心地もかなりのものだよ」(二代目 藤本茂光さん)
「祖父は苦労してこの地を開き、父が大きくました。だから私の代では、時代に先んじて優れた技術や製品を取り入れながら、この土地の農業を次世代に繋げて行きたいです。コンチネンタルタイヤもその一つなんです」(藤本社長)
独自技術による高パフォーマンス
『トラクターマスター』の技術に迫る
『トラクターマスター』には二つの独自技術が投入されている。それが”シングルワイヤービード”と”エヌフレックス”だ。
ハイパフォーマンスの新タイヤ『トラクターマスター』
その実力とは?
シングルワイヤービードは高級乗用車用タイヤでも使われている手法で、極めて真円に近い1対のワイヤーを何重にも束ねてタイヤの芯を構成する。真円に近いから乗り心地が滑らかで燃費も良くなる。
エヌフレックスとは、タイヤ素材に使われる特別なナイロン素材のこと。伸縮性と耐久性、それに衝撃吸収性が高く、これも優れた乗り心地を実現する。耐久性も高いからパフォーマンスを維持できコストパフォーマンスにも優れる。
証明された燃費と人へのやさしさ
ドイツ農業協会(ドイツの農業・食品産業の四大組織の一つ)が行ったトラクタータイヤの性能比較試験の結果によると、この『トラクターマスター』は他の2社(図内のA社・B社)と比較して、燃料消費量(チャート1)が最も少なく、1時間あたりの農作業面積(チャート2)は最も大きい、という結果を残している。
チャート1:1ヘクタールあたりの消費燃料における競合タイヤ対比、数字小=消費燃料小
チャート2:時間あたりの農作業面積(ヘクタール)における競合タイヤ対比、数字大=作業面積大
二代目 藤本さんが指摘する「効率の良さ」は第三者機関により証明されている。
ヨーロッパの農家からも高く評価されているというコンチネンタルタイヤ、広大な農地をもつ農家の皆さんにもぜひ導入を検討してもらいたい。
創業140年超の老舗メーカー
コンチネンタルタイヤとは?
コンチネンタルタイヤが設立されたのは、なんと今を遡ること140年以上も前のこと。ドイツ・ハノーファーに設立された。1928年にヨーロッパで最初の空気圧トラクタータイヤを市場に投入したことで知られている。
乗用車用タイヤとしては、ベンツのほかポルシェやアウディなどの高級車でも標準装備されており、その技術力の高さは折り紙つき。世界販売は第4位だ。
2000年代に農業用タイヤ部門におけるコンチネンタルの商標を社外に売却したが2017年に再取得。同時期に最新の生産設備を導入した新工場をヨーロッパに立ち上げ、今回紹介したシングルワイヤービード、エヌフレックスをはじめとした最新技術を採用した新設計タイヤを続々とリリース。ジョンディア製トラクター『6シリーズ』に採用されるなど、今注目のタイヤメーカーである。
また、コンチネンタルタイヤ輸入元である株式会社ケービーエルは、2018年に農耕用タイヤの国内総代理店となった。
問い合わせ
TEL:03-3472-1425
メールアドレス:info@kbl-ltd.co.jp
写真:松尾夏樹(大川直人写真事務所)
文:川島礼二郎
Sponsored by 株式会社ケービーエル