株間の除草も可能に!作業効率化で米の有機無農薬栽培の規模拡大に貢献
2024/05/22
米の有機無農薬栽培でネックになるのは雑草対策だ。除草剤を撒かない=手作業での除草作業は重労働で、これが規模拡大の障壁となる。そこで使われているのが、オーレックの「WEED MAN」だ。
WEED MANの効果は絶大!
有機栽培の拡大を実現
2009年の創業時から、限界集落にある耕作放棄地で米の有機栽培に挑み続けているコロナアグリ。近年は有機栽培米への高いニーズに応えるべく、三条市の平場でも農地借入を進めている。
「もっと早くから拡大したかったのですが、なかなか実現できていませんでした」と当時について語るのは、コロナアグリの廣澤さん。
「有機無農薬栽培は除草作業に手間が掛かります。最初に農業を始めた中山間地では46aで手一杯でした。4名の社員総出で1~1.5ヶ月かけて手作業で、その後に私1人で手押しの除草機を使って除草していました。人づてでWEED MANが良いと聞きつけ、すぐに購入しました。効果は絶大で、やりたくてもできなかった有機栽培の拡大を実現できました。今では社屋近くの平場の圃場も借り受け、3.1haにまでなっています」。
WEED MAN導入により雑草対策を効率化したことで、コロナアグリは念願だった規模拡大を実現した。
ところが平場で使うようになったことで、コロナアグリは新たな壁にぶつかった。三条の平場は湿田で粘土質。その土がタイヤにまとわりついて空転して、圃場内で動けなくなってしまったのだ。この報告を受けたオーレックは、湿田での使用環境を想定し、新オプションの「ワイドタイヤ」を製作したという。「ワイドタイヤ」とは、稲を倒さない範囲で限界まで太くしたタイヤのこと。これにより粘土質の圃場でもWEED MANを安心して使用できるようになった。
稲の根は傷つけず雑草根のみを掻き取る業界初の除草機構「回転式レーキ」と「除草刃ローター」の採用により、条間のみならず株間の除草も実現。
「有機無農薬栽培米は健康志向のお客様からのニーズがありますから、オンラインショップやSNSを開設したり、直売スペースを設けたりなど、販路拡大にも力を入れ始めました。規模拡大が順調にいけばWEED MAN1台では足りなくなります。もう1台購入できるよう頑張ります!」と、廣澤さんは将来の目標を語ってくれた。
DATA
乗用水田除草機 WEED MAN SJ600X
業界初となる除草機構「回転式レーキ」と「除草刃ローター」を備え、条間のみならず、株間の除草も実現する。機体前方に作業機が配置されており、作業状況を目視で確認できる。
湿田圃場用のタイヤをオプションで用意。泥の持ち上げによる欠株を極力低減させる。
全長×全幅×全高:310×195×155cm
重量:700kg
出力:9.5kW
適応条数:6条
適応条間:30cm
価格:489万600円(税込)
※適応条数8条の「SJ800X」もラインナップ。それぞれに適応条間33cm仕様あり。
取材協力
株式会社コロナアグリ
住宅設備メーカーのコロナ社の社員に健康的な食生活を提供するために設立。創業時から限界集落にある耕作放棄地で有機栽培に挑戦。地域環境と地域農業、さらには地域そのものの維持に貢献している。
問い合わせ
株式会社オーレック
TEL:0943-32-5057
文:川島礼二郎
AGRI JOURNAL vol.31(2024年春号)より転載
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