補償付きのCSA!?楽天が送り出す現代の地域支援型農業
2017/12/20
いま農業のコミュニティが進化し、多様なかたちで登場している。農業の再生や地域の活性化を目指し、それぞれの課題を解決させながら、さらに都市生活者を巻き込んだ取り組みへと動き出しているのだ。今回は、無理なく、地域を越えて支え合う楽天運営の現代版のCSAサービスをご紹介する。
楽天のメリットをフル活用
「補償付きCSAサービス」
消費者と生産者をつなぐインターネットを介した地域支援型農業(CSA:Community Supported Agriculture)サービスが「Rakuten Ragri(ラグリ)」だ。CSAは、生産者が消費者からの発注を前払いで受けて作付することで計画的生産と収入安定化を図る農業の仕組みとして注目されていたが、収穫量が外的要因(天候不順など)により左右されるリスクがあるため、これまであまり定着していなかった。
ラグリでは楽天会員IDのログインで利用可能なので、「楽天ID決済」が可能であるほか、「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりすることができる。さらに、自然災害により収穫が行えない場合や最低収穫量を下回った場合には、事前に支払った栽培料相当額の「楽天スーパーポイント」が付与される。補償がついたCSAと言って良いだろう。これは注目のサービスだ。
一般的なCSA。会費は月額1〜2万円。
限定された範囲のため、多くの会員を集めづらい。また、一人当たりの会費が高くなり参加しづらい。
Ragri CSA。会費は月額1000円。
Web上からたくさんの会員を集められる。一人当たりの会費が安くなり参加しやすい。
Data
text: Reggy Kawashima
『AGRI JOURNAL』vol.5より転載