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【九州農業WEEKリポート①】ハウス農家の声を反映した無線センサーシステム

2025年5月28日(水)~30日(金)、西日本で最大規模の農業・畜産の総合展「第4回九州農業WEEK(通称 J-AGRI KYUSHU)」が、熊本市のグランメッセ熊本で開かれた。展示されていたソリューションのなかからハウス農家の声を反映した無線センサーシステムを紹介する。

日本とアジアの農業市場の
持続可能な発展に貢献

九州農業WEEK展示会場のグランメッセ熊本(熊本市)

農業WEEKは、毎年5月に熊本市のグランメッセ熊本、10月に千葉市の幕張メッセで開催される農業・畜産の展示会。農業資材、スマート農業製品、畜産資材、6次産業化製品、脱炭素・SDGs製品が日本国内だけでなく世界の国々から出展され、農業法人、畜産農家、農協、参入検討企業などが九州及び近隣のアジア諸国から来場する。

九州農業WEEKは、「日本とアジアの農業市場の持続可能な発展に貢献する」ことをビジョンに掲げ、農業に関わるすべての人にベネフィットを提供することを目指している。会場のグランメッセ熊本は、九州各地からアクセスが良いため、西日本で最大規模の展示会として定着している。今回は、「スマート農業EXPO」、「農業資材EXPO、「次世代 農業経営EXPO」、「畜産資材EXPO」、「農業 脱炭素・SDGs EXPO」の5つの展示会に約270社が出展し、期間中1万1000人以上の来場者がつめかけた。

ハウス農家の声を反映した
無線センサーシステム

セイコーインスツルセイコーインスツルの展示ブース

セイコーインスツルは、ビニールハウス内の温湿度をリアルタイムで測定し、スマホで簡単にモニタリングできる新サービス「健農くん」を5月中旬から販売開始した。「健農くん」は千葉、神奈川、群馬にある28の農業法人の協力のもと、1年にわたる実証実験を経て開発された。

主な特長は、「設置場所を選ばない10年駆動の無線温湿度センサー」と「ハウスの温湿度やアラート情報が一目でわかるスマホアプリ」である。どのような場所でも手軽に温湿度センサーを設置可能で、スマホひとつで家からでも外出先からでもハウス内の温湿度をリアルタイムで確認することができる。生産性を向上させるとともに、病害虫の発生防止や空調にかかる燃料代などのコスト削減に貢献するサービスだ。

DATA

セイコーインスツル株式会社


取材・文/ 高橋健一

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