ビールを未来につなぐサステナブル農業。乾燥に強いホップ開発とゲノムテクノロジーの挑戦

サントリーホールディングス株式会社が、日本×チェコ共和国連携でホップのゲノムを解読。乾燥耐性と品質を両立する品種を開発し、気候変動時代の持続可能な原料供給を目指す。

乾燥に強いホップ開発へ
サントリーがゲノム解読成功

ビールの香りや苦味など、味わいを左右する「ホップ」は欠かせない原料だ。サントリーはよりおいしいビールを追求し、気候変動で乾燥が進むチェコ・ザーツ地方で“乾燥に強いホップ”の開発を進めている。

同社は世界で初めてホップゲノムを解読した実績を持ち、その知見を基に乾燥耐性に関わる遺伝子領域を特定。優れた個体を効率よく選抜できる遺伝子マーカー選抜技術を開発した。これにより、乾燥耐性と香り・味わいの品質を両立する系統育成が可能になった

現在はザーツ地方で約4.2haの試験栽培を行い、乾燥耐性を有しつつ、品質・収量とも従来品種と同水準であることを確認。今後はチェコでの品種登録や実装化を目指し、持続可能なホップ供給体制の構築に取り組む。

©サントリーホールディングス株式会社


文:Ellis

AGRI JOURNAL vol.38(2026年冬号)より転載

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