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農業機械のスマート化、2017年はどうなる?

農業の未来は明るい!
さらなるスマート化に期待

<出典:戦略的イノベーション創造プログラム>

 

2017年は、いよいよロボットトラクターの市販化前夜という段階ですが、これからはロボットトラクターを用いた更なる効率化が課題になります。具体的には、あまり一般には知られていないと思いますが、マルチロボットシステムという仕組みの具現化です。ロボットトラクターを大きくしても効率は上がらない。その代わりに、小回りの利くサイズのロボット複数台を協調させて効率良く作業させよう、という動きです。自律走行しますから、そうした協調作業が可能になるわけです。このマルチロボットシステムにはSIPで開発している受信機を用いた準天頂衛星システムが活用されます。高精度な位置情報は欠かせませんからね。

国を挙げたスマート農業への潮流は、産官学の協力によって、着実に進展しています。その成果を農家さんに実感して頂けることが、私にとっては一番のモチベーションです。これからも農家さんや自動車業界など多くの方々とコミュニケーションをとりながら、スマート農業の実現に向けて力を尽くしたいと思っています。



野口伸 氏
北海道大学教授。内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」プログラムディレクターを務める。食料生産システムのロボット化やICTに関わる研究に取り組んでいる。


Text: Reggy Kawashima

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