道工具・資材

水耕栽培と養液土耕栽培、養殖まで同時にできる!? 話題の鉄骨ポリカハウスの設備を見学

圧倒的な低価格ながら、耐久性に優れていると話題の鉄骨ポリカハウス。今回はいよいよモデルハウスの中を見学して、その設備をレポートする。連載第3回のオフグリッド化に続いて、連載最後となる今回は、豊富なオプションの使用例をご紹介しよう。

連載第1回:鉄骨ポリカハウス『がっちりHOUSE5』って?
連載第2回:太陽光パネルも設置可能! 自由自在なカスタマイズ
連載第3回:ハウス栽培なら「電気の自家消費」がおすすめ

『がっちりHOUSE5』の
豊富なオプションの使用例

『がっちりHOUSE5』は低価格ながらも耐久性に優れた鉄骨+ポリカーボネイト製ハウスだ。埼玉県入間市に建設された実験棟ハウス(標準仕様)の面積は60坪。300万円~(工事費別)という低価格を実現している。

連載第2回では自動制御を視野に入れた充実のオプションを、連載第3回ではオフグリッド化できることを紹介した。屋根に設置した太陽光パネルで発電、その電力でハウス内設備が使う電力を賄う仕組みだ。

そして最終回となる今回は、実際に何が栽培できているのかについて、ご紹介する。実験棟ハウスに訪れて、日本パワープラントの江口さんに話を聞いた。

江口さん:「『がっちりHOUSE5』の用途として、メインで想定しているのは水耕栽培です。自動制御を視野に入れた潅水・液肥システムを用意していますので、多様な養液栽培が可能です。この潅水・液肥システムは3系統を分けて管理できるので、実験棟ハウスでは1系統と2系統は水耕栽培に、3系統は養液土耕栽培に振り分けてみました。中央の1系統ではケール、小松菜などを、2系統ではミニトマトを中心にオクラなどの栽培を開始しました」。

潅水・液肥システムは、同じくオプションの冷暖房設備、環境センサー(温度・湿度・光量)、LED補光システム、それに遮光カーテンと共に制御可能だ。敷居が高いイメージの自動制御のハウスも『がっちりHOUSE5』なら夢ではない。

江口さん:「3系統を養液土耕栽培にしたのは、果樹での利用に関するお問い合わせを多く頂いたからです。ブルーベリーやレモンを植えてみました。今のところレモンが特に元気ですね」。

まだ試運転の段階であったが、育て始めた作物はスクスクと成長を始めていた。これで充分な収量を確保できれば、かなり高効率な農業が実現する。

また、『がっちりHOUSE5』は太陽光発電によりオフグリッド化できるため、月々の光熱費も不要となる。先日、関東地方に大きな被害を出した台風15号での停電時にも、自家発電によって実験棟の冷房と潅水・液肥システムは駆動していたという。

既に全国各地で『がっちりHOUSE5』の建設が始まっている。そのユーザーの喜びの声が届けば、また本誌で紹介したい。

系統1&2水耕栽培

マイクロナノバブル発生装置で成長を促す水耕栽培

実験棟で一早く導入したのは水耕栽培。系統1ではケール、小松菜、セロリ、空心菜を、系統2ではミニトマト、オクラ、それにマクワウリの栽培を開始した。最大で3系統を別々に水と液肥を調節可能だから、性質が異なる作物を育てることできる。また新たにマイクロナノバブル発生装置がオプションに加わる。成長を促進して収量増を実現する注目の装置だ。

系統3養液土耕

養液土耕栽培にも対応するから果樹農家も使える!

オプションに設定されている潅水・液肥システムは養液土耕栽培にも対応する。土湿を測るセンサーと、潅水・液肥のノズルが見える。この実験棟では、ブルーベリー、レモンなどを植えていたが、より一般的なキュウリやトマトも養液土耕栽培も可能だ。

3つの系統の環境をまとめて制御!

制御盤では、豊富なオプション類のほぼ全てを統合制御できる。冷暖房装置のほか、遮光カーテン、天窓システム、補光ライト、潅水・液肥システムを操作できる。操作は使いやすい液晶タッチパネルだ。また、潅水・液肥のためのノズルも多数ラインナップ。一般的な点滴タイプのみならず、葉面散布にも使えるスプリンクラーのように放水するノズルを用意している。

魚介類の養殖にも対応!

驚いたことに『がっちりHOUSE5』のオプションを利用して、魚介類の養殖も可能なのだとか。コチラは未だプレテスト段階のため実験棟には導入していないが、既に別の場所でアワビの養殖をスタートさせている。

DATA

鉄骨ポリカーボネイト グリーンハウス
「がっちりHOUSE5」

<葉物栽培ハウス192㎡(8×24m)タイプ>
ハウス主材:スチール製骨格
外壁材:中空断熱保温ポリカーボネイト
保証:骨格15年、外壁ポリカーボネイト10年、その他設備2年
価格目安:ハウス本体のみ(8×24m 1棟分)300万円~(工事費別・オプションにより変動)
オプション:太陽光発電設備/冷暖房設備(全自動 PAD&FAN及び電気ヒーター)/遮光カーテンシステム(全自動)/天窓システム(全自動)/灌水・液肥システム(全自動)/LED補光システム(全自動)/集中遠隔監視システム

問い合わせ

日本パワープラント株式会社
〒334-0057 埼玉県川口市安行原796-1
TEL:048-299-8182
FAX:048-299-8713

問い合わせの際は、「アグリジャーナルを見た」とお伝え下さい。 
 


photo: Daisuke Tsuzuki
text: Reggy Kawashima

AGRI JOURNAL vol.13(2019年秋号)より転載

Sponsored by 日本パワープラント株式会社

 

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