サカタのタネが、キャベツとオクラの新品種を発表! 2021年1月上旬より販売開始
2020/11/02
キャベツの新品種「がいな」とオクラの新品種「ずーっとみどり」を2021年1月上旬から販売すると発表したサカタのタネ。それぞれどのような特徴があるのだろうか?
サカタのタネから
キャベツとオクラの新品種が登場
株式会社サカタのタネは、キャベツの新品種「がいな」とオクラの新品種「ずーっとみどり」を2021年1月上旬から販売する。
キャベツ「がいな」は温度上昇期でも安定して偏円形を維持し、肥大力があって割れにくい。Lサイズから2~3Lサイズまで幅広く収穫でき、青果用と業務用需要の両方に対応できるそう。
キャベツ「がいな」
オクラ「ずーっとみどり」は鮮やかな濃緑が長持ち、曲がりにくく退色しにくく、日持ちするのが特徴。収量性、収穫作業性にも優れる品種だ。
オクラ「ずーっとみどり」
青果用にも業務用にも
対応する「がいな」
箱詰めや機械加工が行われる現場で、偏円形が好まれる傾向にあるキャベツだが、収穫する時期が5~6月頃(寒冷地の場合は7月頃)の温度上昇期の場合、形状が丸くなりやすい(尖りやすい)性質がある。
「がいな」は同時期でも安定して偏円形を維持。また、割れにくく玉がしっかり締まりながら肥大するため、青果用に向くLサイズから加工・業務用に向く2~3Lサイズまで幅広く収穫ができる。
さらに、草勢が強いため、水田の裏作などの大きくなりにくい条件でも十分な肥大が期待できる。試作産地からも特に肥大力や重さについて好評価を得ているという。肉質もしっかりしていて、千切り加工時に水が出にくい点も、加工・業務用として期待できる強みだ。
濃緑を長く維持する
日持ちのいい「ずーっとみどり」
オクラは鮮やかな緑色が評価基準の一つとなるが、収穫から時間が経過すると退色し見た目も食味も劣化してしまう。「ずーっとみどり」は、従来品種と比べて退色が遅く、濃緑の青果を長く維持できるのが魅力。イボ果の発生も少なく、少し太めの形状で曲がりが少ないため、秀品率が高い。
また、早生で節間が詰まる品種のため、従来品種と比べて草丈が低く、収穫作業がしやすいのも◎。葉は小さく、密植も可能だ。
キャベツ「がいな」の希望小売価格は1袋2000粒入り4,250円(税抜)、1缶ペレット種子5000粒入りは1万2,500円(税抜)。
オクラ「ずーっとみどり」の営利生産者向け種子の希望小売価格は、1袋1000粒入りで3,200円(税抜)、1万粒入りで2万8,000円(税抜)。いずれも、全国のJA、種苗店を通じて販売する。
また、オクラ「ずーっとみどり」の趣味家向け種子は約30粒300円(税抜)で、全国のホームセンター、園芸店、同社直営店のガーデンセンター横浜、オンラインショップなどで販売される予定だ。
DATA
文:竹中唯