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生産者の取り組み

グローバルGAP認証を受けて、海外輸出に成功!

「グローバルGAP認証」を受けることで、農業生産者には実際に、どのようなメリットがあるのだろうか? 2012年にGAPが主催する国際コンペティション「第1回GLOBALG.A.P.アワード(大賞)」を受賞した松本農園に話を聞いた。

認証取得に積極的!
熊本の松本農園とは?

農業経営に敏感な方なら、熊本県上益城郡の松本農園をご存知の方も多いのではないだろうか?  創業昭和30年、従業員数20名、生産規模は延べ50ヘクタール。主力生産物はニンジンで、ネギ、ゴボウ、サトイモなどの露地野菜を生産するほか、切り干し大根を海外に輸出している。これだけなら、誤解を承知のうえで言えば、普通の大規模農業法人だ。

そんな同社だが実は、2007年にグローバルGAPを国内最大規模・最多品目で取得、2008年にはSQF1000、SQF2000を日本で初めて同時取得。2012年には、グローバルGAPが主催する国際コンペティション第1回GLOBALG.A.P.アワード(大賞)を受賞。言わば”国際認証を経営ツールにも使いこなす”農業法人だ。

取得した認証を生かしてメリットを享受!

松本農園に注目すべきなのは、グローバルGAP認証を受けたうえで、実際に海外輸出に成功しているからだ。同社では、自社生産の大根から切り干し大根をつくっており、この商品は、日本だけでなく欧州にも輸出されている。

そんな同社だが、1955年に現会長が創業した頃は一農家であった。美味しい・安全な作物づくりにはコダワっていたものの、生産管理・品質管理に関して特別な取り組みは行っていなかったという。そんな同社が変わったのは、松本農園が法人化した1991年から。事業を拡大しつつ、2000年を境に生産管理や品質管理に関する具体的な取り組みを開始した。

2000年以前は契約農家を多数抱えており、その管理に手間とコストが掛かっていた。これを解消する手段として、自社栽培を増やしていた。ところが今度は、それに伴い自社に多数の人材を抱え、業務が増えたことから、社内のマネージメントが複雑になっていた。その解決手段を探していたところ出会ったのがグローバルGAPだったのだ。

実際の取得には多少手間取ったというが、それでも認証を受けたことで、海外の取引先との安全性に関するやりとりは劇的に容易になったという。一般的には、日本製なら安全という認識が広がっているが、G7のなかで見ると日本の農作物は安全の客観的評価において最低評価なのだという。そうした国際的な認識のなかで、自社製品の安全性・品質を証明してくれるのが、グローバルGAPだったという。同社が当時求めていた、社内における業務の整理・統合や社内ルールの標準化にも役立ったという。

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