注目キーワード

最新技術

農業で活きる、自動車産業の技術

自動車産業からの農業参入が相次いでいる。デンソーとトヨタネが立ち上げた環境制御システム「Profarm」は、信頼のおける技術力と安心のアフターサポート体制を併せ持つのが魅力だ。

環境制御システムを
自動車部品メーカーが開発

自動車部品メーカーとして世界的にもトップクラスの技術を持つ株式会社デンソーと、種苗販社として全国トップクラスの実績を持つトヨタネ株式会社が立ち上げているのが、環境制御システム「Profarm」だ。

Profarmでは、デンソーがカーエアコンで培ってきた技術を転用することで、農業生産の効率化、安定化、付加価値向上が図られている。万が一のセンサー故障の際は、両社のネットワークで迅速に対応を行うという。現場をよく知るトヨタネと組むことで、機械の販売にとどまらず、設定条件のカスタマイズや、使用後の意見を反映したソフトのバージョンアップなど、アフターサポート体制が抜群なのも魅力だ。

また、デンソーでは、自社ハウスでのトマトを使った実証実験も行っている。そこで生産されたトマトを有効活用し、地域の人々と共にアイディアを出し合い、社会福祉法人童里夢の運営する、クッキー・ラスクなどを作る「OYATU工房といろ」や、国産小麦と自家製天然酵母を使用したパン「ばくばくぱん」などに提供するなど、社会に貢献する活動にも取り組んでいる。今後の展開にも注目したい。

AJ_ABJ20160818_21


株式会社デンソー 公式サイト

トヨタネ株式会社 公式サイト


取材・文/小高朋子

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  2. 土壌の保水力・保肥力を向上させる「EFポリマー」が日本随一の畑作地帯・十勝に上陸!...
  3. 強力な多年生雑草もすっきり一掃! コメリのおすすめ除草剤「マルガリーダ」とは?...
  4. アザミウマの発生を1/10程度に削減! イチゴ農家を救うLEDの赤い光
  5. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  6. 日本初、土壌水分センサーを120個設置! ICTが導くみかん栽培の最先端
  7. 雑草のプロフェッショナルに聞く! 草をマルチにするメリットと留意点
  8. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  9. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  10. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.31|¥0
2024/04/19発行

お詫びと訂正