注目キーワード

最新技術

いちご農家の働き方を支える! モニタリングシステム「いちごfarmo」って?

ハウス内環境の「見える化」アプリが、導入しやすい形態・価格帯で登場している。アプリの活用によって働き方や日常はどのように変わっているのか、導入を始めたいちご農家に話を聞いた。

はじめてのスマート農業は
低価格&導入しやすい
モニタリングサービスで

首都圏から150km、栃木県北部に位置する那須塩原市は、高原性の冷涼な気候で知られている。同市にある菊池いちご園では、同地域特有の澄んだ空気と清らかな水でいちごを育てている。

代表の菊池さんの前職は、自動車部品メーカーのエンジニア。理系であり、理詰めで物事を考えるタイプだ。そんな菊池さんは、ハウスを見える化するアプリとして『farmo』を使っている。

『farmo』は、クラウド型の農場モニタリングシステム。スマートフォンやタブレットから、いつでも、どこでも、簡単に、農場の環境を正確に把握することのできる次世代型の農業支援ツールである。

いちご農家の菊池さんが使用しているのは『いちごfarmo』だが、トマト、メロン、水稲にも対応する。そんな『farmo』をどのように農作業に取り入れているのか、菊池さんに伺った。

「実は、初めて見た印象は『小さすぎる……』でした。本当に働いてくれるのか半信半疑でしたね(笑)。ただ『farmo』は他社製品と違って電源と配線が不要で導入の手間が少なかったので試しに使ってみたのですが、これが実に便利で、本当に重宝しています。

今は毎日、起床したらすぐにアプリを開いて、ハウスの状態を確認します。それだけでハウスの温度、湿度、CO2の濃度、土壌の水分など、8つのデータを見ることができます。家にいながら、作業中、お昼を食べながら、『farmo』のアプリを開きます。スマホニュースを見るような感覚ですね」(菊池さん)。

働き方にも
変化が生まれる

高原エリアにある菊池いちご園でも、夏場は35度を超える日もある。そのような猛暑の中や悪天候の際に、ハウスの状態を見に行くのは大変だが、遠隔で確認できるアプリによってその必要もなくなった。さらに、導入のメリットを感じているのは、菊池さんだけではないそう。

「面白いことに、実は私よりも60代の両親のほうが頻繁に『farmo』のアプリを見ているんですよ。24時間、環境の変化をグラフで見られるので、高齢者にとってもハウスの状態をイメージしやすいのだと思います。

父は、就農して30年、いちごを生産して18年のベテランですが、『farmo』を使ってからは、苗の病気が減っていると言います。データに異変があれば即対応できますからね」(菊池さん)。

『farmo』の活用によって、働き方にも変化が生まれている。ハウスを離れ、安心して外出できるようになったのだ。今までは買い物に行っても、ハウスが気になって慌てて帰ってきたこともあったという菊池さんだが、今では心にゆとりが持てるようになったそう。

「会社を辞めて両親のイチゴ農家を継ぐと決心した時、妻から1年に1回は旅行に連れて行ってと言われたのですが、それを実現できているのも『farmo』のお陰です。今度は両親も旅行に連れて行かなきゃと思っています」と語る菊池さん。ハウスの見える化により労働効率を高めてくれる『farmo』は、生産者とその家族を幸せにしているようだ。

取材協力

菊池いちご園

栃木県那須塩原市で1200坪のいちごハウスを経営。高原エリアの澄んだ空気と清らかな水で、両親が手掛ける「とちおとめ」とともに、夏秋いちご「なつおとめ」を生産している。大手自動車部品メーカーのエンジニアから、2012年の東日本大震災を機に就農。農業は常に試行錯誤しながらの研究が伴うため、面白い仕事だと語る。

クラウド農業モニタリングシステム
「いちごfarmo」

POINT1 地面に差し込むだけの、かんたん設置


動力は、本体に備えられた太陽電池! 太陽光で発電しているため、配線工事などは一切不要(24時間稼働)。本体のスイッチを入れて地面に差し込むだけで、センサーからデータが送信され、すぐにスマホやタブレットでハウス内の環境を見ることができる。コードレスなので場所を選ぶことも無い。

POINT2 炭酸ガス濃度や土壌水分も! 測れる8つのデータ

いちご栽培に必要なデータを一つに揃え、苗やいちごの置かれている状況を常に把握することができる。データは5分間隔で更新され、環境の変化に応じたハウス管理に役立てられる。

※いちご用はクラウン付近温度になります。

POINT3 半径約2kmまで! 離れた圃場でも使える

「farmo」の通信機(farmo-GW)は半径約2kmまでの圃場をカバーする。出畑などに建てたハウスでも、通信範囲に本体を設置できればインターネットに接続され、 いつでもどこでもスマートフォンからモニタリングすることができる。

※住宅地や山間地など障害物が多い場合は通信距離が著しく低下する場合があります。見通しの良い母屋の2階などに設置してご利用ください。

POINT4 シンプルで見やすい画面。便利なアラート機能付き

作業しながらいつでもハウス内の環境を簡単に確認できるよう、シンプルで見やすい画面で表示。「気温が30℃以上になったら教えてほしい、10℃以下になったら教えてほしい」……そんなときに便利なアラート機能付き。気温や湿度、土壌水分など、アプリからすべてのデータの条件設定が簡単にでき、ハウス内の異常をいち早く知ることができる。

DATA

いちごfarmo

本体:147,000円(2台目以降 98,000円)
月額利用料:3,000円/月(2台目以降 1,000円/月) ※月額料金はサービス利用月のみ発生

問い合わせ

株式会社ぶらんこ

TEL:028-600-4501


AGRI JOURNAL vol.13(2019年秋号)より転載

Sponsored by 株式会社ぶらんこ

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 農薬利用時にアプリを活用!「あったら便利!!」な機能を詰め込んだ「農薬ツールボックス」...
  2. 【クラウドファンディング実施中!】着る冷房で快適!猛暑対策ウェアの常識を覆す新製品誕生...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  5. その「二価鉄」効いてる? 専門家に聞いた、「鉄欠乏」に効くバイオスティミュラント資材とは...
  6. 【イチゴ編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
  7. 注目される『バイオ炭の農地施用』。温暖化対策に加え、Jクレジット活用で収入アップにも期待!...
  8. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!
  9. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  10. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.34|¥0
2025/01/21発行

お詫びと訂正