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“エンジンで発電”し、作業機械を効率的に作動! ドローンの連続長時間運転も可能に

幕張メッセで開催された「第13回農業Week」から注目製品をレポート。やまびこブースでは、バッテリー製品の稼働時間の短さを解消する『シリーズハイブリッドパワーユニット』を展示。国内工場での量産を視野に入れて開発しているという製品について話を聞いた。

エンジン製造技術を活用し、
バッテリー稼働時間を延長

2023年10月、千葉県幕張メッセで開催された「第13回農業Week」。農作業の電動化や省人・省力化といった課題解決にむけて、自社が開発している多様な環境技術、製品、システムを紹介していたのは、日本の老舗作業機械メーカーのやまびこブースだ。

最前列に展示されていた『自律走行型草刈機(コンセプト)』と『RTK機能を搭載したロボットモア(コンセプト)』が注目を集めていたが、充実したバッテリー機器のラインアップ、またDC50Vの共通バッテリーを活用した協賛企業との連携開発品が展示されていた。編集部が注目したのは、「環境対応技術によるエンジン機器の可能性」の一部で展示されていた『シリーズハイブリッドパワーユニット』。

「弊社は、自然と共生する輝く未来創りに貢献する企業を目指しており、その一環として電動化に積極的に取り組んでいます。しかし一方で、エンジンは終わりにするのかと言えば、そんな簡単な話ではありません。作業機械は人が便利に使えることで初めて存在価値があるもの。バッテリーは確かに稼働時にはクリーンですが、未だに解決し切れてない課題が幾つかあります。そのうちの一つが、稼働時間が短い、という課題です。

そこで開発しているのが、2ストロークエンジンをベースにした新開発の『ハイブリッドパワーユニット』。いわゆるシリーズハイブリッドシステムで、エンジンで発電した電気をバッテリーに貯めて、電気の力で機械を作動させる仕組みです。これにより電動機械の長時間運転が可能になります。現状のスペックは排気量50.1cc、ボア×ストローク=42×36.2mm(発電能力1.0kW)、最大システム出力3.0kWとしていますが、仕様は検討中です」。

長時間の稼働が課題となっている電動の機械といえば、多くの方がドローンを思い浮かべるはず。やまびこは、そこに搭載する『ドローン用 シリーズハイブリッドユニット』も開発していた。
「ドローンへの搭載を前提に開発したユニットなので、軽量&コンパクト、ハイパワーであること、さらに低振動であることを目指した」という。

その結果採用したのが水平対向レイアウト。2気筒エンジンのピストンが向かい合って配置されるから低重心化を実現できる。さらに同一線上で往復運動する2つのピストンが振動を打ち消し合うから、低振動も同時に実現する。

「この『ドローン用シリーズハイブリッドユニット』を搭載することで、ドローンの連続長時間運転が可能となります。これまでに培ったエンジン製造技術と新しい技術を融合して課題を解決できればと思います」。

電動化に力を入れつつも、やまびこはエンジン技術を磨き上げることでも、日本農業に貢献していく。

問い合わせ

やまびこ


取材・文:川島礼二郎

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