【家庭菜園】きゅうり栽培で大事なポイントとは?ベストな肥料や正しい栽培方法を徹底解説!
2025/03/19

自宅での家庭菜園で人気のきゅうり栽培は、肥料の与え方や栽培方法に悩む方も多いですが、コツをつかめば難しくありません。この記事では、きゅうり栽培のポイントを詳しく解説します。
1.きゅうりの豆知識
2.きゅうり栽培で大切なことは?
3.きゅうり栽培の手順とは?栽培方法を徹底解説!
4.まとめ
きゅうりの豆知識
現在農家などで多く栽培されているきゅうりは、肥大途中の未成熟品で水分も96%と栄養素も含まれてないものがほとんどである。しかしサラダに使用すればみずみずしく、酢の物や漬物として食べるとおいしい。
最も多く栽培されている品種は、長さ20センチで緑色の白イボ系と呼ばれているものである。他にも12センチから15センチと短いミニきゅうりや、イボが多くて果皮が柔らかい四葉系品種も人気だ。
近年はイボがなく滑らかなきゅうりもあり、水はけも良く加工がしやすいのが特徴である。きゅうりを栽培するなら、様々な品種を育ててみよう。
きゅうり栽培で
大切なことは?
きゅうり栽培において大切なことは、日当たりの良さに土壌の質、念入りな水やりである。
きゅうりを育てるには、南向きや東向きの日当たりの良い場所で育てて、良質な土の畑で育てるのがおすすめだ。また実の9割は水分であるため、頻繁に水を与えるのも大事である。
きゅうりは夏野菜の中でも病気になりやすいため、きゅうり栽培に初めて挑戦するなら、なるべく病気になりにくい品種を育てるようにしたい。
きゅうり栽培には、きゅうりに適した栄養成分を含んだ肥料を使用するのが重要なポイントである。肥料の目的や使用のタイミングも大切なので、間違えてしまうと美味しいきゅうりは育たない。
ここからは、きゅうり栽培において大事な肥料について解説していく。
きゅうり栽培に必要な肥料の栄養成分・役割
きゅうり栽培には化成肥料と有機肥料を使用する。必要な栄養素は肥料の3要素であるチッソ・リン酸・カリを与えるのが適切である。
チッソは葉や茎、リン酸は花と実、カリは根の生長に効果がある。
他にも、カルシウムやマグネシウム、マンガンなどの微量要素を適量加えれば、美味しいきゅうりが実る確率は高い。
少しでも割合が偏ってしまうと、生長不良が起きるので肥料選びには細心の注意が必要だ。
ホームセンターでは上記の要素を含んでいる肥料が数多く販売されているので、信頼のおける従業員に相談して良質な肥料を購入しよう。
おすすめの肥料と使用タイミング
きゅうり栽培におすすめの肥料は、ホームセンターなどで販売している前述した栄養素を含む肥料を使うのがおすすめである。
これらの肥料は、最初からきゅうりを育てるために開発された肥料であるため、家庭菜園初心者でも利用しやすい。家庭菜園できゅうりを栽培したいと思ったら、これらの肥料を有効に活用しよう。
きゅうりは肥切れさせないため、収穫が終了するまで2週間ごとに肥料を追加する必要がある。またきゅうりは水分を多く含む野菜であるため、肥料を与えた後は畑を乾かさないように定期的に水を与えるようにしよう。
きゅうり栽培の手順とは?
栽培方法を徹底解説!
ここからは、きゅうり栽培の手順と栽培方法について徹底解説していく。
きゅうり栽培の手順は、次の通りだ。
土づくり
元肥
植え付け
芽かき
追肥
収穫
これらの工程について解説していくので、これからきゅうり栽培をしたいと思っている人はぜひ参考にしてほしい。
土づくり
出典:農林水産省
きゅうりの土づくりは、苗の植え付けの3週間前から始める必要がある。きゅうりは根から酸素を多く取り入れる野菜なので、水はけや通気性の良い土が栽培に向いている。
そのため、深く耕して堆肥などの有機物を多くして通気性を高めるようにしよう。
植え付けの3週間前には、石灰を畑全体に混ぜてよくかき混ぜるようにする。植え付けの1週間前には全面施肥を行い、堆肥や油かす、化成肥料、ヨウリンを混ぜておこう。
プランターで育てる場合は、野菜の培養土をホームセンターなどで購入して使用するのがおすすめだ。
元肥
土づくりが終わったら、きゅうりの栽培の手助けをしてくれる元肥を用意する。
きゅうりの元肥には、肥料の3大要素であるチッソ・リン酸・カリを含む肥料を使用するのが適切だ。
チッソは葉や茎の生長を助け、リン酸は花と実の生長、そしてカリは根の生長を促進してくれる。
これらの栄養素が含まれている肥料は、ホームセンターに行けば様々な種類が販売されているので、信頼できるスタッフに相談して購入するようにしたい。
なお、あらかじめ肥料が含まれている培養土を使用する場合は、元肥を購入する必要はない。
植え付け
土づくりと元肥で土の準備が整ったら、今度はきゅうりを植え付けしていく。
植え付けに最適な時期は5月中旬頃で、最低気温が10°C、地温が15°Cくらいが適切だ。
きゅうりは水分が重要なので、苗を植え付ける2時間前を目安にたっぷり土壌に水を与えるようにしたい。
植え付けはポットから土を崩さないように優しく取り出し、畝の全長が1mなら株間40cm〜50cmの1条植え、2mであれば2条植えにする。
折れるのを防ぐため、植え付けはなるべく風の吹いていない日に行うようにしよう。
芽かき
きゅうりは他の野菜と比べて生長が早いため、茎の葉の付け根から出てくるわき芽の生長も早い。
そのため害虫に食われることを防ぐため、わき芽を見つけたら早めに芽かきをする必要がある。
できる限り根を強くするため、7〜8節目までのわき芽や雌花は、生長を促すために取ってしまっても問題ない。
きゅうりの芽かきは、わき芽の根元を親指と人差し指でつかめば簡単に取れる。伸びすぎた子づるや株の下にある枯れた葉も少しずつカットして、生長に影響が出ないようにしたい。
追肥
きゅうりは実がなり始めたときから、必要な養分を追加する追肥をする必要がある。収穫終了まで2週間ごとに行うようにし、肥料を切らさないようにしよう。
定植して20日〜30日経過したら追肥を開始して、1週間〜10日を目安に与えるようにする。きゅうりは水分を多く必要とする野菜のため、肥料を与えた後はしっかり水を与えるのを忘れないようにしたい。
収穫
きゅうりの収穫時期は、植え付けをしてから2ヶ月後である。花が咲いて10日程経過して実が10~15センチになれば収穫に最適だ。
きゅうりは1日で3センチ伸びるくらい生長が早いため、なるべく早めに収穫をすべき野菜である。そのため、朝と夕方の1日2回を収穫するのがおすすめだ。
きゅうりの収穫はハサミを使って行い、ツルと実を繋いでいる部分を切るようにしよう。無理に実を引っ張るとツルを傷つけてしまうので、必ず清潔なハサミを使うようにしたい。
まとめ
今回の記事では、きゅうり栽培の正しいやり方と美味しく育てるポイントについて解説してきた。
きゅうり栽培には、日当たりの良い場所と良質な土壌にチッ素・リン酸・カリを含む肥料を十分に与えるのが大切である。肥料は良質なものがホームセンターで販売されているので、従業員に相談して肥料を選ぼう。
きゅうり栽培は、コツを掴めば初心者でも美味しい実を育てることができる。ぜひ今回の記事を参考に、家庭菜園でのきゅうり栽培に活かしてみよう。