ブランド果実『岡山白桃』の特徴・栽培方法・海外輸出の最前線を紹介!「晴れの国・岡山」が生む宝石のような白桃の魅力
2026.05.20
「晴れの国・岡山」が誇るブランド果実・岡山白桃。温暖少雨の気候と袋掛け栽培が生む白桃は、白く美しい果皮ととろける果肉、何より上品な甘さが魅力であり、海外でも高く評価されている。今回はその希少な白桃の特徴や生産者の想い、そして海外への挑戦を紹介する。
1.岡山白桃の特徴
2.岡山白桃の海外市場への展開
3.白桃を使用した商品へのこだわり
岡山白桃の特徴
「岡山の桃は、白いのが特徴です。1個ずつ確認しながら収穫しているので、硬い桃があったり完熟の桃があったりというばらつきが非常に少ないのが、岡山の桃の魅力の一つでもあります。」
(岡山真果園 代表・窪津智宏さん)

岡山県は「晴れの国・岡山」と称されるように、晴れの日が多い地域である。地形的に台風や大雪の被害に見舞われることが少なく、温暖かつ快適な気候に恵まれている。このような環境により、岡山県は高品質な果物の産地として全国的に評価されている。
中でも白桃は明治の初めに品種改良によって岡山県で誕生した。現在の桃の栽培面積は全国5位(2026年3月時点)だが、「白桃」や「清水白桃」を始めとした栽培の主流となっている品種の大半は岡山県がルーツであり、非常に希少価値が高い位置づけになっている。
また他県の桃は袋がけをしない無袋栽培が多いため、赤みを帯びた色をしているが、岡山の桃は白くするために袋をかぶせ、直射日光をなるべく当てないようにして収穫まで育てられる。そのおかげで果肉繊維が少なくなり、きめ細かく滑らかな食感の桃に仕上がるのも特徴だ。

食感だけでなく、味も繊細で香り高く、とろけるような果肉が魅力である。その美味しさを最大限に引き出すために、食べる2~3時間前に、冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめだそう。
岡山白桃の海外市場への展開
岡山が誇る特産品「白桃」を世界へ届けるため、生産者と企業が手を取り合って協議会が設立された。
その名も、岡山白桃輸出促進協議会。
協議会では大ロット需要への対応を見据え、品質の標準化や残留農薬規制への意識向上、小規模農家の集荷・選果システムの整備、さらには新たなコールドチェーンの確立といった課題に取り組んでいる。岡山白桃の魅力を世界へ発信しながら、生産と流通の在り方そのものを進化させていく方針だ。
海外市場でも、その価値は確かな手応えとして表れている。
エンパワーアグロ インターナショナル株式会社 代表取締役社長の今岡柾さんは、「展示会が始まって3日間で、岡山の白桃が売り切れてしまう大人気ぶりだった。」と語り、他国産との違いが現地の消費者にも伝わっていると実感している。
タイ市場には、他国産・他県産の桃も多く流通しているが、その中でも岡山白桃は「食味が良い」「見た目が全然違う」という大きな外形的な面や価値が違うことを感じ、明確な差別化が図ることができているという。

さらに今岡さんは、単なる商品としてではなく、その背景にあるストーリーの発信が不可欠だと強調する。
「何が価値があるのか、何が他の産地の桃と比べて特徴的なのか、価値が高いのであればなぜ高いのか、その裏側に「生産者さんがこういう思いで桃を作っている」「こういう努力をして『作品』が作られたんだ」という背景をしっかり伝えていくことが求められると思っています。」
一方で、輸出には厳しい品質管理も欠かせない。
岡山桃花園の岡本和正さんは、輸出における品質管理の重要性について次のように語る。
「台湾の場合は特に検疫が他の国に比べて厳しいと聞いていたのでしっかりと勉強して、出荷する桃を選果するときも特に虫には注意を払って出荷しました。使う農薬を極力減らし、安心・安全で食べていただけるような桃作りを心がけています。」
また、世界にはまだ岡山白桃を知らない人が多いであろうことを踏まえ、「できるだけ目に見えるようなかたちや手で触れられる機会を増やして、もし岡山の白桃を見かけたらぜひ食べていただきたい。」と意欲を見せる。
OMONA Peach Farm 笠原さんは、海外から農園を訪れる人々の存在にも手応えを感じており、「自国にはないおいしさだ」という声を励みに、より多くの人に届けたいという思いが輸出への原動力となっている。
白桃を使用した商品へのこだわり
岡山白桃の魅力を引き出す新たな取り組みとして、おかやまおひさまファームでは複数品種をブレンドしたピューレづくりに挑んでいる。
加工では酸化を防ぐため、皮むきから仕上げまでをスピーディーに行い、化学物質に頼らず素材本来の美味しさをそのまま閉じ込めている。
水や炭酸で割るだけでなく、スムージーやかき氷にも活用できるなど、楽しみ方もさまざま。白く上品な見た目としっかりとした甘さを持つ岡山白桃は、新しいかたちでもその魅力を広げている。
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