鈴木農相 5月15日記者会見「包装デザインの変更は予防的な措置、印刷インキは必要な量の供給ができている」
2026.05.15
鈴木農林水産大臣は5月15日の記者会見で、印刷インキの調達状況について、「食品の包装デザインの変更は、供給不安が生じた場合に備えた各企業の経営判断に基づくものだ」と述べ、インキは平時と同様に、必要な量の供給ができているとの考えを強調した。
メイン画像:記者会見する鈴木農相(出典 農林水産省)
鈴木農水大臣
記者会見概要
石油由来のナフサは、プラスチックや印刷インキの原料になる。食品業界では、カルビーが「ポテトチップス」の包装を白黒の2色にするなどの動きがみられる。
―中東情勢についてお伺いします。今週、食品メーカーの一部で、インクの調達が不安定になっているとして、包装の一部を変更するとの発表が相次いでいます。このうちカルビーについては、農林水産省がヒアリングを行ったことが明らかになっていますが、カルビーやその他企業の一連の動きについて、どのように受け止めていて、政府として今後どのように対応していくのか、また、印刷用のインクやナフサの供給状況について改めて教えてください。
大臣 今回、食品メーカーが、今、御指摘のあった社も含めて、いくつかの社で、そういった動きがありますので、事実関係を申し上げておきますと、今回の外装パッケージの変更につきましては、各企業から、事前に農林水産省に対して、もしくは政府に対して、何かこういうことで困っているといった御相談を受けていたというわけではないことは、まず申し上げておきます。そういう意味で申し上げれば、あくまで各企業の判断により、方針が決定されたものというふうに承知をしております。
現在、インクの材料である溶剤につきましては、平時と同様に必要量の供給ができていると認識はしておりますが、これらの企業の対応は、万が一、今後の供給不安が生じた場合に備えた、各企業の経営判断に基づくものであると認識をしておりまして、私といたしましては、今回の中東情勢に伴う食料供給上の問題とは考えておりません。
政府といたしましては、こうした万が一の供給不安の事態が生じないように、目詰まりの解消などに万全を期してまいりたいというふうに考えております。そして、万が一、供給の目詰まりや偏りが生じて、現場の食品メーカーの皆さん、また、生産現場の皆さん、困ることがあるということがありましたら、なるべく早く、農林水産省の相談窓口に御相談をいただければ、政府として、一つ一つしっかり解決をさせていただきたいというふうに考えております。
―13日に全中などが開いた大会で、自民党の森山食料安全保障本部長が、今後の農業の構造転換対策について、更なる産地負担の軽減策を検討していくという旨、発言されていました。農機具や農地などを念頭に置いた発言でしたが、農水省としては、こういった具体的な産地の負担軽減策というのは、どのように検討していくんでしょうか。
大臣 今後、農業者の減少が見込まれる中で、農業機械の導入や共同利用施設の再編、そして農地の集約化などを通じて、生産性の高い農業への構造転換を進めることが不可欠であると認識をしておりまして、農業構造転換集中対策期間、まずはしっかりと、現場が強い体制が作れるように努力をさせていただきたいと思います。このため、昨今の様々な物価の上昇も踏まえた上で、来年度予算の編成過程の中で、構造転換を更に推進していくための具体的な方法については、検討してまいりたいというふうに考えております。
―肥料の価格高騰についてお伺いいたします。秋肥は高くなって、春肥も更に価格上昇が見込まれております。報道の方で、補正予算案の検討が進んでいるとございますけれども、ロシア・ウクライナの際にも、負担軽減措置ですとか、国内肥料への生産の促進といったような対策費を盛り込まれておりますが、今回については、財政措置など、どのようにお考えでしょうか。
大臣 まず申し上げなければならないのは、政府として、補正予算をどうするという議論は、まだしておりませんので、その中でどうこうということは、私の立場から何か申し上げられることではありません。
ただ、一般論として、これは国会でも答弁させていただいておりますけれども、肥料も含めて、農業資材の価格の高騰の度合いによっては経営に与える影響というのが大きいものであるということは、よく認識をしておりますので、それぞれの資材の状況をよく注視させていただいて、そしてその上で、その資材の値上がりの仕方、高騰の仕方が経営に与えるインパクトが大きいということであれば、生産現場の経営を支えるという観点で、様々なことは考えさせていただきたいとは思っております。現時点では、そういうことで御理解をいただけたらと思います。
DATA
取材・文:アグリジャーナル編集部
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