今後の病害虫予測発表!作物を守るため要チェック!
2018/05/02
気象
気象庁の向こう1ヶ月の予報(4月12日付)では、沖縄・奄美を除き全国的に気温は高く、降水量は平年並と予想されている。
病害虫防除に関しての注意点
一般
・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深く圃場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となる。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施するべきだ。
・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避ける。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じることも忘れてはいけない。
露地栽培
・引き続き圃場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を行う。
施設栽培
・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置するなどの対策をとる。また、雑草はこれら害虫の発生源となるため、施設内及び周辺の除草を定期的に行うことも重要。施設栽培でも、圃場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除が重要になる。
・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となる。栽培終了後は、蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしよう。
・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように注意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図るなど、施設内が過湿にならないように管理しよう。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、薬剤で防除すること。
DATA
消費・安全局植物防疫課
TEL:03-3502-8111