農作業がもっとラク&楽しく! 最新アイテム6選
2017/05/18
農業女子の声が届いた作業着
雨にも風にも強いエプロン
農業を職業に選ぶ女性が増えつつあるなか、農業資材メーカーの田中産業が、農業女子の声を聞いて女性向けのエプロンを商品化した。
「農作業になぜ、エプロンなのか、と思われるかもしれませんが、実際、袖がない方が軽くて長時間の作業が快適なんだそうです。農業女子の方々の声を反映させて、たとえば作業の邪魔にならないように後ろをボタンで止めてまくりあげられるようにしたり、汚れを防ぐために丈を長くデザインしたり工夫を施しています」(田中産業 本社営業部 斎藤潤さん)。
そこかしこになされた、心憎い細かい配慮。様々な気象条件下で対応できるウィンドストッパー®ファブリクスという素材を使用し、風による冷えを防ぎ、熱いときは汗を外に放出してくれる。
他にも野菜畑から生まれたサロペットなど、雨にも風にも強く、春夏秋冬対応できる現場の声が届いた作業着が発売中だ。
サンステラエプロン
価格:10,000円(税別)
サンステラ®ゴアテックス®サロペット
価格:22,800円(税別)
めざすは作業の効率化
誘引作業が楽になる結束機
手に持った瞬間、「軽い…!」と思わず声を出した。セロテープや両面テープでおなじみのニチバンが、ツルや茎を支柱に結びつける誘引作業の負担を少しでも軽減したいという農家の声に応えて開発したのが今回展示した「とめたつ™」だ。
ニチバンならではの特殊設計のテープが、針に代わって枝とワイヤーをくくりつけていく。作業は柄の部分を握るだけ。これが全く力いらず。柄の部分を握ると同時にテープの粘着面同士だけがしっかりくっつき、半年かけて適度に粘着力が弱まるようになっているので、後処理も楽ちん。
これまで手作業でコツコツしていた誘引作業が簡単に行える。農家の負担が少しでも軽くなることが、農業の収益にも直接つながるはずである。
ワイヤレスで湿温度を観測
Twitterでお手軽に!
畑仕事の合間にカフェで友達とお茶している時間。ハウス内のマンゴーの様子が気になってきた。Twitter画面を確認してみる。気温も湿度もさほど変わっていないことがわかる……こんなことを手軽にできるのが、「ワイヤレスセンサSNSゲートウェイ」だ。
「遠隔監視のサービスは色々と販売されていますが、それをより手軽に始められるようにと、身近なTwitterとの連動サービスを開発しました」(一ノ瀬 広報部 玖波井祐子さん)。
畑に設置したセンサが湿度と温度を観測し、計測値をSNSに自動投稿し、それを手軽に共有できるシステムになっている。湿度と温度が遠隔監視できるというわけだ。発売はまだだが、通信に「SORACOM Air」を採用しているので値段も手軽な価格になる予定だ。
毎日、ハウス内の湿度と温度の記録を付ければ、役立つのは分かっているが、なかなか面倒な作業。遠隔監視の入門用として使って試してみるのによさそうだ。
Text:Mariko Yukawa