注目キーワード

道工具・資材

これからの農薬散布は「ドローン」が主流に!?

農薬散布に使われる産業用無人ヘリだが、代わりにドローンを使った農薬散布を行うことで、機体コストや労働負担をさらに低減するための動きが広まっている。

産業用無人ヘリに代わって
ドローンで農薬散布!

現在日本においては、産業用無人ヘリ(ラジコンヘリ)を使って、水田面積約150万 haのうち約50万 haの水稲農地をはじめとし、麦・大豆・玉ねぎ・山芋・さとうきびなど2,500 haに及ぶ面積で農薬散布が行われている。

しかし、これまで使用されてきた産業用無人ヘリは、価格1,000万円を超え、1人で持ち運びができないなど、農業事業者が容易に導入できないという課題があった。

このような現状を踏まえ、農水省はドローンによる農薬散布のガイドライン「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」を制定。ドローンでの農薬散布が普及することにより、機体コストや労働負担の低減はもちろん、農薬の吸い込みによる健康被害の軽減も期待されている。

北海道旭川市では
ドローン農薬散布実習も

日本国内では、ドローンを飛行させるための国家資格(免許)はないものの、ドローンで農薬散布をするためには、一般社団法人農林水産航空協会から「産業用マルチローターオペレーター」として認定を受ける必要がある。

認定を受けるには同協会指定の教習所で3〜5日間の教習の受講が必須だが、認定を受けたとしても「ドローンで農薬散布できる資格」を得られたに過ぎず、実務は経験できない。

そこで一般社団法人ドローン大学校では、北海道旭川市の広大な農地を利用して実際にドローン農薬散布実務を経験できる「北海道旭川ドローン農薬散布実務実習」も入学を受け付けている。

今後も、農業におけるドローン使用への関心はさらに高まっていきそうだ。

DATA

農水省
「北海道旭川ドローン農薬散布実務実習」

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  2. 総合的作物管理「ICM」とは? IPMやIBMとの違いは?
  3. アゲトラ・コンプリートからDIYペイントまで! 軽トラカスタムがアツい
  4. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  5. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  6. 【知って得する】若手農家必見! 農家が知るべき3つの「生産性」とは?
  7. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  8. 【2024年1月から】電子帳簿保存法、これさえすれば大丈夫! 電子取引データ保存への対応...
  9. ネギが太ると話題!農林水産大臣賞に選ばれた白ネギ農家の“栽培のヒケツ”とは?...
  10. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.29|¥0
2023/10/10発行

お詫びと訂正