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菌根菌が作物に与える3つの効果とは? 菌根菌由来のバイオスティミュラントが使用拡大中

持続可能な農業の実現に向けて注目が集まるバイオスティミュラント。その資材のひとつとして期待されているのが菌根菌だ。今回はその具体的な効果と製品について紹介する。

アーバスキュラー菌根菌が
農作物に与える3つの効果

植物やその周辺環境が本来持つ自然な力を活用することで非生物的ストレスへの抵抗性を高め、結果的に増収や品質改善を目的とするバイオスティミュラント。そのなかの微生物資材に用いられる真菌の一種として注目されているのが、「菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)」だ。4億年前から地球上に存在しているといわれ、植物種80%の根に共生する菌類である。

菌根菌資材『Rootella®』を販売する島貿易株式会社は、菌根菌の見える化や自社による共生測定にも取り組んでいる。

菌根菌の農作物への効果は主に3つ。1つは「効率的な栄養素の吸収」。土壌の養水分を効率的に作物へ運ぶパイプ役となり、収量・品質の向上に貢献する。もう1つが「肥料と水の節約」。リン肥料の消費を削減するとともに水量を節約することができる。最後が「非生物的ストレスに対する耐性」。干ばつ、洪水、塩分、酸性土壌といったストレス条件下に強い。

そんな菌根菌を「高濃度」にして製品化し、すでに日本全国で幅広い作物に使用されているのが、今回紹介する『Rootella®』だ。他の菌根菌資材の5~100倍の高濃度生産を実現し、少量の摂取量で作物に共生させ栄養吸収を高めることができる。また、有機農産物の日本農林規格を満たすため有機農業に利用できる点や、栽培方法に合わせて効率よく施用できる点も大きな魅力だ



水稲の効果試験で収量が10%以上増!

2021年に新潟、千葉、京都の圃場にて『Rootella®』の試験を実施。その結果『Rootella®』を散布した圃場は玄米重において10aあたり10%増に。確かな効果が認められた。

※特別栽培米(新潟、京都)、慣行栽培米(千葉/⾧年休耕地)

幅広い作物で使用拡大中!

幅広い作物に使用できることも菌根菌のメリット。水稲、大豆、ネギ、生姜、ジャガイモ、唐辛子、キウイなどの栽培に利用され、収量増に貢献している。



DATA

『Rootella®』

イスラエル国立農業研究機構「Volcani Center」が 30年におよぶ研究により、独自の高濃度菌根菌製造技術を確立し完成させた菌根菌資材。栽培方法に合わせて多様な施用方法を選ぶことができる。

施用方法

苗根にドブ付け、直播時に種子粉衣、育苗時に水希釈散布、定植時に水希釈散布など、幅広く対応。

問い合わせ

島貿易株式会社
電話:03-3546-3129 メール:agri-lab@shima-tra.co.jp

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