注目キーワード

道工具・資材

低温・低日照に強くなる! 『二刀流』のバイオスティミュラントに迫る

「みどりの食料システム戦略」に記載されたことでバイオスティミュラントが注目されている。そんなバイオスティミュラントのなかから、ここでは低温・低日照ストレスへの耐性を高める製品を紹介しよう。

果菜類全般に効く!
その効果は葉色に現れる

「成り疲れが軽減されて増収を実現しました」「低日照が続いても葉色が良い」……これは、『鉄力あぐり®』および『鉄力あくあ®』利用者の声の、ほんの一部だ。
『鉄力®』シリーズは、あのトヨタグループに属する鉄鋼メーカー、愛知製鋼が販売するバイオスティミュラント(以下、BS)。まだBSという言葉が広く使われる遥か前、2003年に市販が開始された、日本が誇るBSの草分け的な存在だ。『鉄力』シリーズは、葉色改善による光合成促進、根張り強化による活着促進、生育促進・代謝正常化による生育維持、といった効果が期待でき、低温・低日照といった環境ストレスに対する植物の抵抗性を高めてくれる。

BEFORE

低温や低日照が続き環境ストレスが強まったときや、成り疲れを起こしたとき、植物の葉色が悪くなる。「鉄欠乏」のサインだ。

AFTER

『鉄力あくあ』を5,000~1万倍に希釈して養液とともに施用すると、写真のように青々とした葉色に。トマト、ミニトマト、イチゴ、パプリカ、ナス、キュウリといった果菜類全般に利用できる。

愛知県愛西市にて1.4haのハウスでミニトマトを栽培している『中野菜園』。代表の中野悦宏さんは「植物が本来持つ力を活かすBSとして『鉄力あくあ』をつかっています。今では成り疲れもなく、13年連続で収量増を実現しました」と話す。


『鉄力®』は二刀流で効く!

鉄は土中に多く存在しているが、その多くは「三価鉄」であり、植物はそれを自身の力で「二価鉄」に還元して利用している。

植物は自ら「根酸」を分泌し、土壌のなかの「不溶態鉄」を「三価鉄」に変える。さらにその「三価鉄」が「還元酵素」に結びつき、ようやく吸収できる「二価鉄」を作り出している。

一方『鉄力』シリーズには、その二価鉄が最初から含まれている。
「『鉄力』シリーズは二刀流で効くのが最大の特徴です。一つの刀は、豊富に含まれる二価鉄が吸収されて成長のための生理作用に使われる、という効果。もう一つの刀は、鉄還元酵素を活性化させて植物の二価鉄吸収を助ける、というものです。それによって、光合成・代謝・成長の効率を高める効果があります。」(愛知製鋼 菊地さん)。

効果①:鉄力が含有する二価鉄を供給。環境ストレスが強まり弱ってしまった植物でも、二価鉄を効率良く使用できる。
効果②:鉄力が細胞膜上にあるFRO(鉄還元酵素)を刺激して、二価鉄の生成を助ける。

猛暑や集中豪雨など相次ぐ環境ストレスへの対策として、果菜類生産者に是非知って欲しい定番BS製品、その『鉄力あぐり』『鉄力あくあ』の効果をまずは体験してみてほしい。

お話をお聞きしたのは……

愛知製鋼株式会社

菊地 弘泰さん


愛知製鋼株式会社 鉄力あぐりグループ チーム長。2006年に入社して以来、『鉄力』シリーズ一筋16年、社内で誰よりも『鉄力』を知る人なのだとか。「全国を飛び回っていますが、生産者さんとの交流や喜びの声を聞かせていただくことが何よりの楽しみです」と笑顔で語ってくれた。

鉄力あくあ®/鉄力あぐり®


植物に吸収されやすい二価鉄が主成分のバイオスティミュラント。力強い根張りによる生育促進、光合成活発化に。
鉄力あくあ®(液体):ボトルサイズ:100ml・1L・2L・20L、成分:Fe・Mg・Ca、用途:生育期間が長い果菜類や果樹など
鉄力あぐり® B10(固体):形状:粒状(1~3mm)、内容量:15kg、成分:FeO・有機酸、用途:栽培期間が短い作物(~3ヶ月)
鉄力あぐり® B12(固体):形状:粒状(3~5mm)、内容量:18kg、成分:FeO・有機酸、用途:栽培期間が長い作物(~6ヶ月)

問い合わせ

愛知製鋼株式会社
TEL:0120-603-937


文/川島礼二郎 イラスト/岡本倫幸

Sponsored by 愛知製鋼株式会社

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 土壌の保水力・保肥力を向上させる「EFポリマー」が日本随一の畑作地帯・十勝に上陸!...
  2. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  3. 強力な多年生雑草もすっきり一掃! コメリのおすすめ除草剤「マルガリーダ」とは?...
  4. アザミウマの発生を1/10程度に削減! イチゴ農家を救うLEDの赤い光
  5. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  6. 低コストで高耐久! 屋根の上で発電もできる「鉄骨ポリカハウス」
  7. 日本初、土壌水分センサーを120個設置! ICTが導くみかん栽培の最先端
  8. 雑草のプロフェッショナルに聞く! 草をマルチにするメリットと留意点
  9. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  10. 被るだけで-10℃!?1ヶ月で完売した「ウルトラライトハット」が今年も発売...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.31|¥0
2024/04/19発行

お詫びと訂正