やまびこがコンパクトな可搬型発電システムを展示。地球にやさしい仕組みとは?
2024/10/18
2024年10月9日(水)~11日(金)、国内最大規模の農業・畜産の総合展「第14回 農業WEEK(通称 J-AGRI TOKYO)」が、千葉市の幕張メッセで開かれた。展示されたソリューションのなかから、太陽光発電の余った電力を蓄電池に充電するコンパクトな可搬型発電システムを紹介する。
日本とアジアの農業市場の
持続可能な発展に貢献
農業WEEKは、毎年5月に熊本市のグランメッセ熊本、10月に千葉市の幕張メッセで開催される農業・畜産の展示会。農業資材、スマート農業製品、畜産資材、6次産業化製品、脱炭素・SDGs製品が日本国内だけでなく世界の国々から出展され、農業法人、畜産農家、農協、参入検討企業などが来場する。
日本最大の農業・畜産の総合展として年々拡大を続けてきた「農業WEEK」は、次のステップに進むため、通称をJ-AGRI(ジェイアグリ)に変更している。「日本とアジアの農業市場の持続可能な発展に貢献する」ことをビジョンに掲げ、農業に関わるすべての人にベネフィットを提供することを目指す。今回は同時開催展含めて約900社が出展し、大勢の来場者がつめかけた。
地球にやさしい
コンパクトな可搬型発電システム
やまびこグループの展示ブース
やまびこグループは、「小型屋外作業機械」、「農業用管理機械」、「一般産業用機械」の3つの事業を通じて、世界中のお客様に製品とサービスを提供している。
「小型屋外作業機械」は、主に小型エンジンを搭載した山林や緑地の管理を行うための機械である。排出ガス規制や振動規制など、世界各国の厳しい安全基準や環境基準に適合した製品を提供している。
「農業用管理機械」は、病害虫から作物を守るとともに、収穫量を確保するための機械だ。作業の効率化や省力化はもちろん、操作性や安全性に配慮した製品を提供している。
「一般産業用機械」は、設備工事から建築現場までさまざまな作業ニーズに対応して都市基盤を支える機械である。作業性・耐久性のみならず、低騒音・低振動・防塵など環境性能にも配慮している。
可搬型発電システム「shindaiwa®マルチハイブリッドキューブ」は、太陽光発電を活用した地球にやさしい発電キューブ。太陽光発電の余った電力を蓄電池に充電し、足りない電力をディーゼル発電機がアシストする。発電機に使用する燃料をRD燃料(廃食油由来の軽油代替燃料)に置き換えることで、オフグリッドによるカーボンニュートラルな電力供給が可能となる。さまざまな農業現場で活用できることから、来場者の注目を集めていた。
DATA
取材・文/ 高橋健一