注目キーワード

生産者の取り組み

「無農薬表記」の裏側 これが現代農業の本質だ!

無農薬かどうかに固執
本末転倒では?

航空会社の対応として不足はない。しかし、規制の抜け穴狙いという見方もできる。そもそも無農薬を標榜する意味は何なのか。農薬への安易な依存はいけないが、適切に使えば農薬自体は怖いものではない。また、農薬取締法では、農作物等の病害虫を防除するための天敵も農薬とみなされているし、木酢のように江戸時代から使われている薬品もあるが、これらを使うことで農作物の品質や自然環境が侵害されるとは考え難い。むしろ、栽培管理が未熟なのに、教条主義的に農薬を毛嫌いし、害虫の繁茂や土壌破壊を招くという皮肉な事態もしばしば目にする。

無農薬かどうかに固執し、農産物の品質や栽培の技量を具体的に評価する努力を怠るのであれば、本末転倒だ。

Profile

明治学院大学 経済学部経済学科教授

神門善久


『AGRI JOURNAL』vol.5より転載

< 12

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】日本農業のこれからを考える『第3回次世代農業セミナー』を開催!...
  2. ビニールハウスの日射量、復活大作戦! 新開発の洗浄剤&ブラシでサクっと楽々なお掃除を...
  3. 空調服に水冷服、ネッククーラーも登場! 真夏の暑さ対策ウェア4選
  4. 水田除草もスマート化! これから活躍が期待できる除草ロボット3選
  5. 【家庭菜園】きゅうり栽培で大事なポイントとは?ベストな肥料や正しい栽培方法を徹底解説!...
  6. 業界初!60度の急斜面でも草刈り可能な草刈機「ベローン」で安心・安全&ラクな作業へ...
  7. 【トマト編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
  8. ハウスの高温対策に! 炭酸カルシウムのパイオニア企業が生み出した遮光資材...
  9. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  10. スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA:イプサ)が設立! 業界全体で、現場への技術普及加速へ...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.36|¥0
2025/07/01発行

お詫びと訂正