注目キーワード

生産者の取組み

「農家兼ナビゲーター」が伝えたい、地域農業の魅力

都会暮らしから一転、山奥の限界集落で『村の担い手』として、また、農のリアルな現場へ取材の旅にまわる『ナビゲーター』として活動している一人の男性がいる。新しいライフスタイルの楽しさは?

農業の楽しさを
味わうために旅をする

「もともとは20年以上東京で仕事をしていました。そこから一変、淡路島の農的コミュニティへ移り住み、自然栽培での田畑や廃材DIYなどを経験しました。その後、以前からの憧れだったキャンピングカーで旅する暮らしをしている時に、徳島県の山奥にある”久尾”という限界集落にインスピレーションを感じ移住したんです」。

「The CAMPus」ナビゲーター 岩崎致弘さん

そう話す岩崎さんは現在、村の担い手として田畑を耕したり、村の食材で加工品を作って販売したり、古民家を改築して店や宿、アトリエを作ったりと、積極的に活動中。

この限界集落での新しい村づくりとも言えるライフワークに、農でオモシロく生きている人たちを取材してその魅力を記事(講義)で伝えるナビゲーターの仕事が活かされているという。

「ナビゲーターの取材では、畑仕事や家事、料理やモノづくりなど、取材先の方々と何でも協働し、寝食も共にするので濃い付き合いになります。いつもは離れて暮らしているけど毎月”ただいま” “おかえり”と、戻ってくる仲間というような。行く先々の環境や文化、コミュニティなど、それぞれの『地域』のなかで、農のある楽しさを味わえます。そして帰ってきたあとも、自分の村や田畑、仕事や生活の中に、各地の『地域』で得たヒントから新しいエッセンスが自然と入ってくるんです。その感覚がすごく楽しいですね」。

農作業を行う岩崎さん

地域や人の数だけ、農の楽しみ方がある。その多様性を知ることで、自分自身の農との付き合い方も、より良いかたちに変えていけるのだ。

DATA

農業の楽しさを学べるオンライン上の農学校「The CAMPus」
「The CAMPus」で大切にしている”学びのコンテンツ”を創っているナビゲーターによる、ユニークな講義が展開中。教授は「かっこよく・たのしく・もうかる」の三拍子が揃った農家さんばかり。『日本の農業の未来を担う若者たちの“ワクワク”を育むWEBマガジンタイプの学び舎』として、「農」のある暮らしのヒントが満載だ。


AGRI JOURNAL vol.07(2018年春号)より転載

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. コメリの農業用品がお得に買える! 【令和7年度】農業用品WEB予約受付中
  2. 消費者へのアピールに“万田酵素”を活用!? 野菜や果物、米の販売時に専用ラベルで差別化...
  3. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  4. 「2024年野菜の総括」今年最も食べる機会の多かった野菜、3位「トマト」、2位「たまねぎ」、1位は?...
  5. 耕作放棄地を有効活用! エネルギー作物「エリアンサス」を核に脱炭素化に挑む...
  6. 名物お漬物が消える日 改正食品衛生法の経過措置が5月末で終了
  7. JAが「農業協同組合」であり続けるために 経営危機を乗り越えるためにすべきことは?...
  8. 2024年トレンドの花決定! フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2024
  9. 今買えるEV軽トラから特定小型まで! 農業で活躍するモビリティを一挙公開!...
  10. 東京オートサロン2024でみつけた、最新の軽トラカスタム一挙公開!

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.33|¥0
2024/10/09発行

お詫びと訂正