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その手があったか! 複数農家間で人材をシェアして通年雇用を

働き手不足の悩みを解決するため、会社を超えて仕組みを作っている事例をご紹介! 福島県内の若手農家によって結成された「COOL AGRIの活動」とは?

複数農家で人材をシェアし
年間を通して仕事を創出

働き手が足りない――その悩みを解決するため、会社を超えて仕組みを作っている事例がある。福島県内の若手農家によって結成されたCOOL AGRIでは、農繁期の作業を農園間でシェアする取り組みを始めているという。

代表を務める「大野農園」の大野さんに話を聞いた。

「”いま人手が足りないからお願い!”といった声があれば、業務委託という形で別の農家から誰かが助っ人に行ってもらえるような仕組みづくりをしています。COOL AGRIのメンバーは多種多様な品目を生産していて農繁期と農閑期が異なります。そこで人材のシェアができるよう、大野農園が派遣元になって、従業員の労働条件を整え、雇用契約を結んで賃金決めや支払いなどを行っています。

2017年からこの労働力のシェアを始め、いま2〜3軒の近隣農家さんと契約を結び、4人の従業員さんに対して常時、仕事を安定的に供給できています。この小さな近隣農家グループを、COOL AGRI内で増やしていければと思っています」。


消費者に農業をもっと身近に感じてもらうため様々なイベントを企画。写真は複数のCOOL AGRIメンバーの圃場をめぐるフルーツーリズムの様子。


AGRI JOURNAL vol.07より転載

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