鳥獣から畑を守る高校生!? いま話題のマンガ『罠ガール』って?
2019/04/04
わな猟免許を持つ高校生が、実家の畑を守るために野生動物たちと格闘する漫画『罠ガール』。”高校生猟師”という変わった設定がおもしろく、リアリティも感じられると、農家の間で話題だ。
作者は福岡の農家出身!
自らもわな猟の狩猟免許を持つ
月刊コミック誌「電撃マオウ」にて連載中の漫画『罠ガール』。獣害と対峙する主人公の描写がリアルだと話題だ。
とある田舎町で暮らす、高校生の朝比奈千代丸。実家は農業を営んでおり、畑を荒らす野生動物を捕獲するため、18歳にして「わな猟免許」を所持している。動物とのガチな知恵比べを展開する、千代丸のリアルな”わな猟”生活とは……?
『罠ガール』の作者・緑山のぶひろさんは、福岡県の農家出身。実家にUターンで戻り畑仕事を手伝う中で、多くの鳥獣害に悩まされたという。自身も狩猟免許を持っており、作品中でも常に客観的な立場から動物の生態を分析し、捕獲方法を真剣に考えるそうだ。
実体験をベースにしつつ、わからないことがあれば取材に出向くことも。作者のこだわりが詰まった『罠ガール』は、どのページもリアリティに富んでいる。
すぐに活かせる”わな猟技術”と
リアルな描写に引き込まれる!
主人公は高校生で、狩猟に関しての先入観が無く、あらゆる知識や技術をスポンジのように吸収していく。
『罠ガール』2巻より
狩猟というと、捕獲した先の「駆除」もやはり避けては通れない。『罠ガール』は、解体の様子も事細かに描かれているのが印象的だ。
『罠ガール』1巻より
基本的な狩猟知識の他にも、遠隔操作できる「大型わな」や、監視員による「群れ位置情報のメール」など、先駆的な事例も登場。漫画を読みながら最先端の技術を学ぶことができる。
さらに、動物によって仕掛ける罠の位置や、効果的な仕掛け方などが詳しく紹介されているため、実践のイメージもしやすいだろう。
『罠ガール』は現在、3巻まで発売中。楽しく読み進めながら、鳥獣対策に活かしてほしい。