スマート農業を、「儲かる」農業にするには?
2016/08/05
「儲かるスマート農業」実現のポイント
講演のタイトルにある「儲かる」とは「持続的」ということを意味する。現状のスマート農業は投資額が高く、生産物の付加価値が低いため、経営を持続させることが難しい。加えて、ロボットに互換性がない、法規制があるなどの問題がスマート農業の普及を妨げている。
そこで、農業とICTやIoTを組み合わせてアメリカに次ぐ農業大国となったオランダのヴァーヘニンゲンにある「フードバレー」に学び、大規模な規制緩和と儲かる農業に的を絞った研究開発・実用化、そしてそれをオープンイノベーション化ができるかが、今後の日本のスマート農業のポイントとなってくる。
緯度の高低差が大きく様々な気候がある日本において儲かるスマート農業が確立されれば、農産物を売るだけでなく、技術そのものを世界各国に輸出できる可能性も持ち合わせているため、ビジネスチャンスは益々広がっていくことだろう。
Text:Akiko Okawa