再エネ・最新技術

農家が作物もエネルギーもつくる時代がやってきた!

太陽光を「農業」と「発電」でシェアする、それがソーラーシェアリングだ。これからは、エネルギー兼業農家。農作物も電気もつくって収入倍増しよう!

第一種農地でも農転できる
農水省が認めた新しい農業

農業は、もっともっと魅力的なビジネスになる。農家の収入を大きく増やし、地球のエネルギー問題にも貢献する、そんな新しい農業が注目を集めている。1つの土地で農作業と発電を行う「ソーラーシェアリング」だ。

ソーラーシェアリングとは、農地の上に太陽光パネルを設置して、耕作を続けながら、発電事業にも取り組もうというもの。2013年に農林水産省が、一定の条件のもと(※1)で、これを正式に認める方針を打ち出したことで各地に広まった。

※1.ソーラーシェアリングが認められる主な条件。①パネル下部の農地における収量が、その地域の平均と比較して2割以上減少しないこと。②発電設備の支柱は簡単な構造で、容易に撤去できること。③農作業に必要な機械を効率的に利用できる空間が確保されていること。

嬉しいことに、ソーラーシェアリングなら、規制の厳しい第一種農地であっても取り組むことが可能。その上、農地転用は太陽光パネルを支える支柱部分だけの一時転用で済み、大部分は農地のままなので、固定資産税が増えることもほとんどない。農業収益を得ながら、新たに売電収益も得ることができる、まさに一石二鳥の仕組みなのである。

しかも、太陽光パネルでつくった電気は、国の制度(固定価格買取制度)により、認定年度ごとに定められる固定価格で、20年間にわたって買い取ってもらえる。売電収益の見通しが明確に立てられるので、事業としての安全性も極めて高いというわけだ。

<発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)により、安定的に売電できる。買取価格はFIT認定年度ごとに定められており、2017年度の場合、1kWhあたり21円。農地に合わせて、様々な規模での設備導入が可能だ。10aの農地に導入した場合、年間発電量は約80,000kWhを期待でき(大阪市の農地に南向きで設置した場合)、売電収益は年間約170万円を見込むことができる。20年間の買取が保証されているので、農家の経営安定・発展に寄与することは間違いない。>

 

発電事業といっても、太陽光発電システムの設置さえ済ませてしまえば、ほとんど労力は掛からない。営農に支障がないどころか、売電収益を活かして、農業そのものを拡充していくことも可能なのである。

パネルの下でも良く育つ
収量を期待できる作物は多い

太陽光パネルを設置することで、農作物の生育に悪影響はないのだろうか? この点についても心配は無用。太陽光パネルは適正な間隔をとって設置されるので、パネルとパネルの間から、作物に必要な光は十分に降り注ぐ。植物は、種類ごとに必要とする光の量に上限(光飽和点)があり、そもそも強すぎる太陽光は、成長の役に立ってはいなかったのだ。

植物には、直射日光を好む「陽性植物」と、半日陰から日陰を好む「陰性植物」、中間的な「半陰性植物」がある。日照時間はじめ、その土地の地域特性を考慮しながら、「陰性植物」か「半陰性植物」(※2)を作付けすれば、まず間違いはないだろう。

※2.陰性植物:ミツバ、セリ、クレソン、シソ、ミョウガ、ラッキョウ、フキ、ニラ、シイタケ等。半陰性植物:イチゴ、ホウレンソウ、コマツナ、カブ、ワサビ、レタス、シュンギク、パセリ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、アスパラガス、ネギ等。

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