スマート農業はここまで進化した! 今後の課題と未来とは……?
2019/06/07
アグリテックの未来
<2019年>
<先進機器・サービスのリリース>
・「AIを活用した画像診断等により、病害虫被害を最小化する技術」を開発中
・「AIを活用した施設野菜収穫ロボット技術」を開発中
・中山間地等多様な地域に適用できるコンパクトサイズの自動作業機械を開発予定
・傾斜地で利用可能な低価格無人草刈ロボットを開発中
・リアルハプティクス技術を活用したイチゴ、モモ等の自動箱詰めロボットを市販化予定
・自動運転田植機を実用化予定
・自動運転アシスト機能付コンバインを発売予定
<内閣府などによる方針・法案>
・全国の農業大学校で、スマート農業を取り入れた授業や実習を実施・充実予定
・「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」及び「スマート農業加速化実証プロジェクト」の公募開始。生産現場で先端技術を導入し、実証する者を広く募る
・「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」及び「スマート農業加速化実証プロジェクト」の委託予定先を公表
・データによる生産性の向上などを目的に、農研機構が農業データ連携基盤(WAGRI)の本格運用を開始
<2020年>
<先進機器・サービスのリリース>
・遠隔監視下での無人システムを実現
・キャベツ、タマネギの収穫ロボット及び運搬集荷用自動フォークリフトのプロトタイプを開発(順次市販化)
・無人草刈りロボットの発売開始
・施設トマトの軌道走行収穫ロボットを開発
<内閣府などによる方針・法案>
・5G開始
<2021年>
<先進機器・サービスのリリース>
・自動走行農機やICT水管理等のスマート農業に対応した農業農村整備を展開
・AIの画像診断による病害虫診断アプリの開発
<内閣府などによる方針・法案>
・ビッグデータ分析の主流がテキストから動画へ移行
<2022年>
<先進機器・サービスのリリース>
・各都道府県の主要農産物品目で、スマート農業技術体系の構築・実践
・加工・流通・消費にまで拡張したスマートフードチェーンシステムの構築
・ドローンを活用した果樹の農薬散布技術を開発
<内閣府などによる方針・法案>
・全農業大学校でスマート農業をカリキュラム化
<2025年>
<内閣府などによる方針・法案>
・農業の担い手のほぼすべてが、データを活用した農業を実践
こんなアグリテックが誕生!
畑らく日記
株式会社イーエスケイ 2012年10月発売
EP8D-GS
株式会社クボタ 2016年9月発売
AJK600
三陽機器株式会社 2018年1月発売
Buddy
株式会社ニッカリ 2018年10月発売
アグリロボコンバイン
株式会社クボタ 2018年12月発売
PROFILE
一般社団法人日本農業情報システム協会(JAISA)/スマートアグリコンサルタンツ合同会社
渡邊 智之さん
2008年より、大手IT企業にてスマート農業関連ソリューションの創造に関わったのち、農林水産省に入省。スマート農業の普及促進を担当する。2014年、スマート農業の普及拡大や次世代農業人材育成などを目的とした「日本農業情報システム協会(JAISA)」を設立し、理事長に就任(JAISAは2019年4月に法人化)。著書に「スマート農業のすすめ~次世代農業人【スマートファーマー】の心得~」(産業開発機構株式会社)がある。
AGRI JOURNAL vol.11(2019年春号)より転載