【九州農業WEEKリポート⑤】スマホで手軽に遠隔管理する環境制御装置
2026.06.19
2026年5月27日(水)~29日(金)、西日本で最大規模の農業・畜産の総合展「第4回九州農業WEEK(通称 J-AGRI KYUSHU)」が、熊本市のグランメッセ熊本で開かれた。出展したソリューションのなかから、スマホで手軽に遠隔管理する環境制御装置を紹介する。
日本とアジアの農業市場の
持続可能な発展に貢献

展示会場のグランメッセ熊本(熊本市)
農業WEEKは、毎年5月に熊本市のグランメッセ熊本、10月に千葉市の幕張メッセで開催される農業・畜産の展示会。農業資材、スマート農業製品、畜産資材、6次産業化製品、脱炭素・SDGs製品が日本国内だけでなく世界の国々から出展され、農業法人、畜産農家、農協、参入検討企業などが九州及び近隣のアジア諸国から来場する。
九州農業WEEKは、「日本とアジアの農業市場の持続可能な発展に貢献する」ことをビジョンに掲げ、農業に関わるすべての人にベネフィットを提供することを目指している。会場のグランメッセ熊本は、九州各地からアクセスが良いため、西日本で最大規模の展示会として定着している。今回は、「スマート農業EXPO」、「農業資材EXPO、「次世代 農業経営EXPO」、「畜産資材EXPO」、「農業 脱炭素・SDGs EXPO」の5つの展示会に約300社が出展し、期間中、約11000人の来場者がつめかけた。
スマホで手軽に
遠隔管理する環境制御装置

CKD株式会社の展示ブース
CKD株式会社は、愛知県小牧市に本社を置き、自動機械装置や機器の開発・製造を手がける企業だ。信頼性の高い農業向けの電磁弁を生産する同社が新たに展開するLTE対応リモートコントローラ「CRSシリーズ」が、ビニールハウス栽培の生産性向上に貢献するスマート農業資材として関心を集めている。この製品は「Remote CKD」アプリを通じて、自宅や外出先からスマートフォンやタブレット、パソコンで農場の状況を確認し、遠隔で操作できるシステムで、農林水産省のスマート農業技術カタログ、スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)にも掲載されている。取り付けが容易なコントローラ本体にはLTE通信機能が内蔵されており、Wi-Fiなどの新たな通信機器を用意する必要がない。

農業向け環境制御「CRSシリーズ」のハウス取り付けをイメージしたデモ機
温度や土壌水分、日射量を各種センサで監視・グラフ化し、あらかじめ設定した条件やスケジュールに応じた自動制御が可能である。灌水バルブの開閉や原水ポンプの連動、窓開閉モータや換気扇の稼働を自動化できるため、現場へ足を運ぶ負担を減らし、働き方改革を後押しする。また、異常発生時にはメールで通知される機能も備える。蓄積した農作業データを出力して作業日報を作成するなど、経験の数値化による業務改善にも役立つ仕組みになっている。機能は購入後も追加される近未来的製品だ。
DATA
取材・文/アグリジャーナル編集部
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