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遠隔操作で除草剤散布!ヤマハから無人ボート新発売

ヤマハ発動機から遠隔操作で除草剤散布作業ができる無人ボート「WATER STRIDER」(ウォーターストライダー)が4月25日から発売。除草剤散布作業を遠隔操縦でより簡単にすることが可能に!

ヤマハ発動機が、水稲栽培での田植や直播(じかまき)の前後に、遠隔操作で除草剤散布作業ができる無人ボート「WATER STRIDER」(ウォーターストライダー;あめんぼ の意)を開発し、農業関係者に向けて4月25日に発売する。

「WATER STRIDER」は、水田を滑走しながら除草剤を船底から散布する全長約1.6mの無人ボートだ。エンジン駆動のプロペラによる風で推進し、操縦は専用送信機で行う。操縦に免許は不要であり、子供の頃に楽しんだラジコンの要領で操作できる。

<「WATER STRIDER」のリモコン>

 

水稲栽培の作業効率化を進める一手に!

当サイトでも度々ご紹介している通り、政府は農業生産コストを現状より4割削減する目標を定めており、国内の農業現場ではさらなる「農地集約」「規模拡大」にともなって、作業の機械化や効率化が求められている。

水稲栽培では多岐に渡る作業が必要となるが、本モデルは、除草剤散布を遠隔操縦により行うことで、省力化を進める一助となるべく投入される。

WATER STRIDERの主な特徴

<「WATER STRIDER」の着脱式カセットタンク>

 

作業効率化を目指すことから、本モデルでは業界初の着脱式カセットタンク(1個は標準装備。予備用単体別売りも有り)を採用している。これにより、薬剤補給をスピーディに行うことができる。

ヤマハと言えば、ボートを思い浮かべる人も少なくないだろう。また、プール製造も事業の一つとして実績を積んできた。本モデルは、そこで培った技術の一つであるFRP加工技術を活かして設計された。軽量ボディと艇体形状による、優れた滑走性と旋回性(水深5cm以上で滑走可能)を有している。ボート開発技術を応用した画期的な衝撃吸収材(特許出願中)を採用しており、農薬散布実務に耐えうる耐久性も確保している。

ヤマハは1987年に産業用無人ヘリコプターを発売。除草剤・殺虫殺菌剤などの散布に加え、近年では空中から籾(もみ)を直接撒く直播も行うなど、広く農作業で利用されている。そうした実績を持つ全国のヤマハ無人ヘリ取扱店が、本モデルに対して部品供給・メンテナンスを行う。アフターサービスにも抜かりない。

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