生産者の取組み

AIで潅水、農薬散布まで!? 若手農家のトマトが売れる「3つの理由」

静岡でトマト生産を行う若手農業法人・サンファーム中山。売れ行きが好調な理由は、ロジカルな思考と先端技術の活用にある。AIを用いた潅水システムを導入するだけでなく、静岡大学と協力して"最適なタイミングで農薬を散布するシステム"を開発中だ。

“市場から求められるトマト”を
生産し、ミスマッチを防ぐ

サンファーム中山は、静岡県袋井市で4年前から生産を行う農業法人。高糖度かつリコピン2倍、高GABAの機能性トマト「ハピトマ」を生産し、2年後にはフランチャイズ展開することを目指している。

同社のトマトが好調の理由は3つある。①「マーケットイン」の発想により、市場から求められるトマトの品質・糖度・価格・量・時期などの要望を把握すること。②ニーズ通りに商品を作るため、「栽培技術の確立」を行っていること。③商品がニーズ通りであることを証明するため、糖度やリコピンの全量検査で「品質の可視化」を行うことだ。

求められる商品を確実に作ることができれば、「作ったけど売れなかった」というミスマッチを防ぐことができる。

しかし、気になるのは②の部分。農業経験の少ない若手生産者たちが、なぜ高品質トマトを安定的に生み出せるのか? その理由には、先端技術の活用がある。

AIを用いた潅水システムを活用!
コナジラミ防除も実験中

同社ではロックウール栽培を行っているが、例えば経験の必要な潅水には、AIを用いたシステムを静岡大学と開発し、使用している。日射量を勘で判断して潅水していた時よりもトマトのひび割れが軽減され、夏場でも高品質なトマトの出荷が可能となった。

そんな同社が次に挑むのが、黄化葉巻病などの発生の原因となる「コナジラミ」の問題だ。現在、トランスフォームフロアブル(下記参照)等の農薬をローテーションで散布し対処している。今後は、潅水と同様にAIを用いて最適なタイミングで農薬を散布出来る様、システムの開発を進めており、現在実証実験を繰り返している。

新進気鋭の若手農業者集団「サンファーム中山」が、今後のトマト生産の常識を変える日は近い。

サンファーム中山で使われている
「コナジラミ」対策アイテムはコレ!


トランスフォームTMフロアブル

トランスフォーム™フロアブルはスルホキシイミン系の新しい殺虫剤。特長は速効性があることで、他系統の殺虫剤に抵抗性を持ったコナジラミに使用可能。アブラムシ、カイガラムシへの優れた防除効果も確認されている。

種類名:スルホキサフロル水和剤
有効成分:スルホキサフロル9.5%
性状:類白色水和性粘稠懸濁液体
毒性:普、有効
年限:4年
包装:250ml×20×2 ダンボール箱
作用機構分類:IRAC 4C[スルホキサフロル]

問い合わせ

ダウ・アグロサイエンス日本株式会社
FAX:03-3519-3370
メールアドレス:dasjapan@dow.com


photo: Chie Kushibiki
text: Yuta Ogata

AGRI JOURNAL vol.11(2019年春号)より転載

Sponsored by ダウ・アグロサイエンス日本株式会社

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