生産者の取組み

「”いのちのてざわり”を体験してほしい」音楽家・小林武史が見出した農業の可能性とは

東京から車で1時間。千葉県木更津市に2019年秋、サステナブル ファーム&パーク「KURKKU FIELDS」がオープンした。プロデュースしたのは、音楽家の小林武史さん。“いのちのてざわり”を体験してほしいと語る。

「いのちのてざわり」が
詰まったファームパーク

「KURKKUFIELDS」は、「農業」「食」「アート」を軸とした、これまでにないサステナブルファーム&パークだ。プロデュースしたのは、音楽家の小林武史さん。
 
2003年に、サステナブルな世界をテーマとした非営利組織「apbank」を立ちあげた小林さんは、2005年には、その活動を経済社会のなかで広げていくべく、レストランなどの実店舗を伴う「KURKKU」の展開をスタート。
 
農業に着手したのは、2010年のことだ。農地所有適格法人「耕す」を立ち上げ、千葉県木更津市に広大な農場を開場。かつては残土置き場だったという広大な土地を開墾から行い、9年以上にわたり、有機野菜の栽培と平飼い養鶏を実践してきた。そこで培ってきたノウハウと人材、そして広大な敷地を活かし、満を持して完成したのが「KURKKUFIELDS」だ。
 

農場の隣に太陽光パネルを設置。エネルギーの面でも持続可能な農業経営を目指している。

小林氏はこうメッセージを紡いでいる。「2010年から、すべての根幹である一次産業、有機農業をこの地で立ち上げ、そこにさまざまな人が枝葉のように宿り幅広いクリエイティヴの場として育ってきました。〈KURKKUFIELDS〉はこれまでの数多くの活動を経てたどり着いたひとつの集大成。サステナブルな未来の形を、“いのちのてざわり”を、ぜひ体験してみてください」。
 

エネルギー循環の仕組み


有機農業をはじめ、太陽光発電、家畜の排泄物や生ゴミの堆肥化、「バイオジオフィルター」による生活排水の循環システムなど、水と土が循環する、持続可能な農業の在り方を実践している。

PROFILE

小林武史さん
音楽家。「ap bank」代表理事。1980年代からサザンオールスターズやMr.Childrenなど日本を代表する数多くのアーティストのプロデュースを手がける。2003年、非営利組織「ap bank」の設立以来、音楽の枠を超えた社会活動を続けている。
 


photo&text: Yukiko Soda

AGRI JOURNAL vol.14(2020年冬号)より転載

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