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AIがおいしさを判定!? 「食べなくても味がわかる」アプリ登場

実際に食べなくても、野菜や果物の味がわかる――「おいしさの見える化」を実現した、スマートフォンのアプリが登場した。農産物の写真を撮ってクラウドに送信すれば、わずか数秒で「味の解析」ができる。

AIやビッグデータ駆使して
「おいしさの見える化」実現

2018年7月11日~13日、東京ビッグサイトで「施設園芸・植物工場展 2018(GPEC)」が開催された。アグリジャーナル編集部は、会場内の各ブースを徹底取材。注目ブースを、複数回に分けて紹介する。今回は、アプリで「おいしさの見える化」を実現したマクタアメニティだ。

スマホで、農産物の写真をパシャリ。すると、おいしいかどうかがわかる――そんな画期的なアプリが登場した。



撮影した画像を、光の3原色(赤・青・緑)に分けてデジタル化。その画像データをクラウド上に送信すると、AIがデータベースに蓄積されたビッグデータと照合し、味を評価する。山形大学などと連携してデータベースを構築しており、その画期的なアイデアが評価されて、国(経済産業省)の認定事業にもなっている。

GPECのブースでは、トマトの分析を実演。トマトの写真を撮ると、甘味・塩味・酸味・旨味・苦味の5つの評価基準で、まるで“偏差値”のような数値があらわれた。


トマトの味を分析した画面

マクタアメニティの幕田武広社長はこう語る。「このアプリを使えば、安い輸入品などとの価格競争に巻き込まれずに、純粋なおいしさで勝負できる。まじめにおいしい野菜や果物を作っている農家の方が、きちんと評価されるようになる」。

現時点での対応品目は、トマトやキュウリ、ホウレンソウ、リンゴ、ブドウなど16品目。既に、実際のスーパーや売り場でのアピールにも使われはじめているという。

DATA

マクタアメニティ株式会社

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