「見える化」「データ蓄積」こそ、手軽に始める
2017/09/04
クラウド化が進む農業の中で、注目を集めているITセンサー「MIHARAS(ミハラス)」。低コスト、設置・保管が容易、大規模圃場でも監視可能といった特長を持ち、ICT活用を始める際ならまずは検討したいサービスだ。
農作業を大きくサポートしてくれるITセンサーが続々登場。2017年春に発売された「MIHARAS(ミハラス)」もそのひとつだ。
従来、大規模圃場や分散化が進んだ圃場では、見回りの移動に時間がかかり、労力の負担が大きく、労力を軽減するための監視システムには高いコストがかかるものだった。そのような課題に対し、ITセンサーMIHARASは、低コストで大規模圃場の環境データの監視を実現している。
データ収集装置とセンサー端末間は、特定小電力無線の採用により通信費が不要。長距離通信による監視のため、分散化が進んだ圃場でも、手元で簡単に環境データの管理が可能に。データ収集装置1台につき、最大100台ものセンサー端末を接続できる。また、細型、軽量設計で、設置・保管が容易なのも特長のひとつだ。
宮城県登米市にて行った実証実験の様子。軽量で、用意に設置できる。
アラート、グラフ、データ連携などのクラウド機能を活用することにより、データの「見える化」と「蓄積」を手軽に行えるシステムとなっている。蓄積したデータはAPI機能を利用して、他社のクラウドなどと連携し分析することもできるという。
田んぼ、畑、ハウスなど、あらゆるタイプの圃場に対応し、水位、水温、地温といった各種情報をどこにいても確認できるMIHARAS。圃場の「見回り省力化」と「生産性向上」を大きくサポートすると期待されている。10月11日(水)から13日(金)まで開催される「第4回国際次世代農業EXPO」にも出展される予定(小間番号38-60)。農業クラウド導入を考えている人は、訪れてみてはどうだろう。