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農業生産をITで支援「みどりクラウド」が他社制御盤との連携も開発中

遠くからでも圃場の様子を確認できる「みどりモニタ」、農作業の記録・管理に便利な「みどりノート」といった総合的な支援サービスを提供しているセラクの「みどりクラウド」。他社の制御盤との連携技術も開発中だという。

スマホだけでなく
ガラケーにも対応

2018年7月11日~13日、東京ビッグサイトで「施設園芸・植物工場展 2018(GPEC)」が開催された。アグリジャーナル編集部は、会場内の各ブースを徹底取材。注目ブースを、複数回に分けて紹介する。今回は、農業生産支援のITサービス「みどりクラウド」を展開するセラクだ。

今回アピールしていたのは、大きく2つ。まず1つ目が「みどりモニタ」だ。センサーを設置して、圃場の環境を自動的に計測・記録。スマートフォンなどで遠くからでも圃場の様子を確認でき、異常な環境を検知すると警報で通知することもできる。さらにユーザー間での情報共有にも対応しており、北海道から沖縄まで全国1,200ヶ所以上で導入されているという。

2つ目が「みどりノート」。年間作付け計画から、日々の農作業の記録・管理を行うサービスだ。事前に計画を作成しておけば、今日何をすべきか、といった情報が毎日スマホに届く。従業員も含めた、作業の工程管理などに威力を発揮する。また、農薬のデータベースと紐付いており、簡単に農薬の情報を検索することもできる。

なお、これらの「みどりクラウド」サービスは、スマートフォンだけでなく旧来型のフィーチャーフォン(ガラパゴス携帯、ガラケー)にも対応している。同社のブース担当者は「現場では、耐候性などの理由からスマホではなくガラケーを使っている方も多い。ガラケーにも対応しているのが当社の強みの1つ」とアピールする。


他社の制御盤との連携についての参考出展

一方、今回のブースで参考出展していたのが、みどりクラウドと他社の制御盤との連携技術だ。みどりクラウドのデータをもとに、さまざまな施設・設備を制御する。メリットはコスト面。環境制御システムを一式すべて入れ替えるよりも、ずっとリーズナブルに導入できる。また、使い慣れた制御盤をそのまま継続して使用することも可能だ。まだリリース時期は未定だが、既に全国3ヶ所で試験を行っているという。

DATA

温室内環境遠隔モニタリングシステム みどりクラウド

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