最新技術でコストダウンに挑む「キャベツ自動収穫機」

GPECの「ロボット農機」に関するセミナーでは、キャベツの自動収穫機の研究開発についての発表があった。ディープラーニングやレーザーなどの最新技術を駆使して、実際に現場で使えるようコストダウンにも取り組んでいる。

人間には気にならないズレも
ロボットには大きな誤差に

2018年7月11日~13日、東京ビッグサイトで「施設園芸・植物工場展 2018(GPEC)」が開催された。アグリジャーナル編集部は、会場内を徹底取材。今回は、特設のセミナー会場で行われた「GPEC主催者セミナー」の中から、自動収獲ロボットに関してのセミナーの模様を紹介する。



登壇したのは、立命館大学 理工学部 電気電子工学科の深尾 隆則 教授。深尾氏は、露地野菜などの自動収穫ロボットの研究開発を行っており、その成果を発表した。

深尾氏は、露地野菜の集荷までのプロセスの中で、さまざまなロボット農機について研究している。今回のセミナーの中では、キャベツの自動収獲機について詳しい解説があった。

畑のキャベツは一見まっすぐ植えられているように見えるが、実際には直線に並んでいるわけではない。人間の手作業であれば気にならないズレでも、ロボットで収獲するためには誤差数cmレベルでの正確な位置を検出する必要がある。今回紹介された自動収穫機は、ディープラーニング技術によってキャベツを検出。そのほか、収獲のための経路の生成や追従制御、土壌面検出、収獲部の高さ制御などで自動収獲を実現しているという。

深尾氏が研究の中で念頭に置いていることの1つが、コスト面。どんなに高機能なロボットを開発しても、高価すぎて農家の現場に導入してもらえなければ、元も子もない。現在は数百万円かかる機能のものを、数十万円で購入できるようにすることを目指している。



そのために、キャベツの自動収穫機でも使われているディープラーニング技術や、LiDAR(ライダー)と呼ばれるレーザー技術、量産化が進んで安価になった小型カメラなどを組み合わせて、コストダウンに取り組んでいるという。

DATA

立命館大学 理工学部 電気電子工学科 知的ビークルシステム研究室

PICK UP
注目記事

RANKING

  1. 1
    【2026年最新版】「バッテリー式刈払機」の選び方。各メーカーおすすめ機種はコレ!
    【2026年最新版】「バッテリー式刈払機」の選び方。各メーカーおすすめ機種はコレ!
  2. 2
    遠隔操作&高精度制御で草刈り作業を効率化!ラジコン草刈機最新モデル7選
    遠隔操作&高精度制御で草刈り作業を効率化!ラジコン草刈機最新モデル7選
  3. 3
    今さら聞けない「菌体りん酸肥料ってなに?」 国内の未利用資源を肥料として利用する原動力
    今さら聞けない「菌体りん酸肥料ってなに?」 国内の未利用資源を肥料として利用する原動力
  4. 4
    【イチゴ編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
    【イチゴ編】症状別で見る! 生理障害・病害虫の原因と予防の基礎知識
  5. 5
    鈴木農相  4月10日記者会見「中東情勢の悪化による農業資材や燃料への影響調査と対策立案を担うチームを立ち上げ」
    鈴木農相 4月10日記者会見「中東情勢の悪化による農業資材や燃料への影響調査と対策立案を担うチームを立ち上げ」

MAGAZINE

vol.39|¥0
2026/04/01発行

PRESS

EVENT
イベント・セミナー情報