園児の柿狩りをバーチャルイベントに! ITベンチャーと保育園がクラウドファンディングを開始
2020/10/08
コロナ禍での新しい生活様式をふまえた、果物収穫体験のかたちが提案された。保育園児の柿狩りを、バーチャルイベントとして実施するというものだ。ITベンチャーと保育園が企画、クラウドファンディングが開始された。
コロナ禍の果物収穫体験
農家と園児が柿狩りに挑戦!
デジタル農業体験を推進するQtas Japan合同会社と、社団法人 日本支援助言士協会 幼保事業部「保育のみらい」は、保育園でのバーチャル柿狩りを実現するためのクラウドファンディングを開始した。
オンラインコミュニケーションツール、Zoomを用いて農園と保育園をつなぎ、園児と農家が会話をしながら、旬の柿をみんなで収穫。その後すぐに保育園に送り、子供たちと家族に柿を食べてもらう企画だ。コロナ禍での新しい生活様式でも問題なく実施できるようだ。
農家と消費者の距離を身近に
オンラインの可能性
Qtas Japan合同会社は、IT技術や企画の力を借りて、農業や地域の役に立つことを目標としている企業。実家が農家業というメンバーもいる。
以前より、農家と消費者の距離が開いていることを課題としてとらえていたが、コロナウイルスの影響で、ますます農業体験の機会が減少。そこで、2020年8月には、長野県の岡木農園とともに、オンライン上でのシャインマスカット狩り事業を開始した。
新聞などで掲載され、それを見た「保育のみらい」の代表からQtas Japan合同会社にメッセージが送られた。
「コロナウイルスの影響で子供たちの体験が減っている分、オンラインでの可能性が広がり、保育園もいつも同じ公園、いつも同じ園庭ばかりでなく、もっと視野をひろげて、やがては世界とつながることが可能になのではないかと思っています。」
このやりとりをきっかけに、プロジェクトがスタートした。
遠く離れた農園と保育園をつないで、子供たちに豊かな体験をさせてあげたいという気持ちがこもったクラウドファンディング。資金使途は、バーチャル柿狩りの実施に伴う出張費、柿代、機材購入運搬費、協力者への謝礼。目標金額は10万円としている。
DATA
文:竹中唯