凍霜被害は低コスト・高効率に対策できる! 防霜バイオスティミュラント資材に迫る
2022/02/28
地球温暖化が叫ばれる一方で、春先に急激に冷え込む年が増えつつあり、それによる凍霜被害が広がっている。ここでは、そんな凍霜被害から作物を守る防霜資材(バイオスティミュラント)の利用者の声をお届けしよう。
凍霜被害が広がった昨年
青森のりんご農家が実践した
効率のよい有効対策とは
2021年は東北地方や長野県において、凍霜被害が広がった。一般的には霜害は3~5年に一度の頻度で大規模な被害が出ているが2021年は特に酷かったりんご、さくらんぼ、桃、ぶどう……多くの果樹に被害が出たことは記憶に新しい。
それを防ぐための防霜設備としてはファンやスプリンクラーが知られているが、少なくない設備投資が必要である。不織布を掛ける、夜通し焚火をするなどの対策も可能だが、こちらは手間と時間が掛かる。凍霜被害を避けたくても打つ手がない、という生産者は少なくないはずだ。
2021年、青森県でも甚大な凍霜被害が出たが、「平年並みに取れましたよ!」と豪語するりんご生産者がいる。弘前市の大鰐さんだ。「昨年、近所では平年比1割や2割しか良品が取れない人が続出しましたが、私は平年並みに取れました。防霜資材『霜ガード』を使用したお陰です」と教えてくれた。
『霜ガード』とは、発売開始から10年以上愛され続けている、今や定番のバイオスティミュラント資材である。結晶中に無数の小さな空隙を持っている多孔質の「ゼオライト」という鉱物を主成分としており、その高い吸湿性と緩衝作用により防霜効果を発揮する。大鰐さんの話を聞いてみよう。
低コストで手間いらず
効果も十分に発揮する防霜資材
「収量を確保するには、霜害から中心花を守る。それが何よりも大切です。どれだけ栽培技術が高くても、霜害から中心花を守れなければ、後からの挽回は効かないのです。
以前は防霜ロックという灯油を燃やす器具で対策していましたが、これには灯油代が掛かります。また私の170aの果樹園には約700本の木が植わっており、そこに10m間隔で設置しなければなりません。その設置から撤収までの手間は本当に大変でした。
そこで使い始めたのが『霜ガード』です。とにかく手軽に使えます。天気予報の気温を見て6℃を下回りそうなら、50倍に希釈してスピードスプレイヤーで散布する。これだけで霜被害から中心花を守ることができるのです。1週間程度は効果が続きますので、私は昨年3回散布しただけ。これで平年並みにとれたのですから、効果を考慮すれば、十分に低コストだと思いますよ」。
十分な効果を発揮しながらも、低コストで手間いらずな防霜バイオスティミュラント資材『霜ガード』。これからやってくる凍霜被害を防ぐためにも、ぜひ多くの方に知ってもらいたい逸品である。
製品概要
ゼオライトに肥料成分を添加した多孔質乾燥資材(バイオスティミュラント資材)。多孔質のゼオライトが昼間の温かい空気を抱き込み、ふとん効果が朝まで持続して作物を凍霜害から守ってくれる。ブドウ糖、リン酸、カリ、苦土、鉄を含有しており、これが樹液濃度を高め、植物の耐寒性を強める。ゼオライトのふとん効果と相まって凍霜害を一層軽減させる。
お話を聞いた人
りんご農家
大鰐孝治さん
青森県弘前市で7品種のりんごを生産している。近年話題の希少品種『弘前ふじ』は孝治さんのお父さんが発見し育てあげたもの。なんと糖度13を越えるものもあり、それらは高級りんごとして出荷されている。
問い合わせ
文:川島礼二郎
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