中山間地域の農地における草刈りに! ラジコン式草刈機がぐんぐん進む
2022/04/19
傾斜地の草刈りは、さまざまな現場や業界で課題となっている。その課題解決に繋がるマシンが今夏、キャニコムから発売される。傾斜40度でも難なく草刈りをするラジコン式のマシン『アラフォー傾子』とは?
傾斜地草刈りの悩みを解決
ラジコン式草刈機
日本の総土地面積の約7割は中山間地域である。そのうち農業用耕地面積は約4割にも上り、その傾斜のあるハードな地形での作業は間違いなく重労働となる。農作業者の高齢化問題もあり、作業機械化が急務である中、傾斜地に対応したラジコン式草刈機、その名も「アラフォー傾子」
が開発された。急傾斜地でも草刈りが可能だという。
実はもともと「アラフォー傾子」は、鉄道脇や高速道路の側道、電力・通信インフラの架線など、それらの脇に生える雑草整備のために開発された。これらの設備は共通して平坦な地ではないことが多く、石などの障害物も多い場所にある。すぐそばでは高スピードで走る列車や車の往来もあり、整備作業をするものにとっては危険な現場である。
また、こまめな草刈りがされる設備ではなく、雑草も背丈があり伸びきった状態だ。このような条件下で安心して草刈りをするために、「アラフォー傾子」はコントローラーによるリモート操作ができ、100m離れた場所からでも作業可能だ。
また、ロータリー式だと刃が横方向に回転し、石などの障害物が左右に飛んでいき、事故に繋がってしまうことがある。「アラフォー傾子」はハンマーナイフ式で、ダウンカットを採用しており、刈った草は刈取部カバー内で止まる。安全性に繋がるというわけだ。
このようにインフラの維持管理における、高い安全基準をクリアしているので、不特定多数の人が使う農業でも安心して使うことができる。例えば、圃場整備時に高い畦づくりがある稲作や、中山間地、ため池の側面など、活躍の場は広がる。
キャニコムの担当者はこう話す。「どのお客様、作業に使ってほしいかというピンポイントな機械開発をしています。ですが、その機能性から、別の需要で使われることも多々あります。アラフォー傾子には中山間農地など、傾斜のある場所で力を発揮してほしいです」。
ラジコン操作による草刈機は安心安全な作業環境を提供し、あらゆる現場における草刈作業の省力化・軽労化に大きく貢献するだろう。
安全かつ高パフォーマンス
「アラフォー傾子」の5つの特徴
クローラがスライドし、傾斜での安定性を発揮!
美脚開脚200で踏ん張る!
クローラが左に200mmスライド、グッと足で踏ん張っているような状態に。法面での等高線方向の作業時に、谷側にスライドさせることで安定を確保し、転倒を防止します。
傾斜40°での作業を可能にした
かもめエンジン
ガソリンエンジンの傾斜限界25°を超える為に開発された、エンジンを左右に自動チルトさせる機構「かもめエンジン」。エンジンが焼き付くことなく、安心して傾斜走行が行えます。また、埃の多い現場でもサイクロン式エアクリーナ搭載で、未然にエンジントラブルを防ぎます。
キワまできっちり、美意識の高い草刈機
フックスライディング200で刈り取る
刈取り部を左側に200mmスライドさせることで、キワ刈りが可能となります。
地面をがっちり掴むスパイク付きのクローラ
イバラ進むでぐんぐん進む!
法面草刈時の安定性確保の為、横滑りを抑制したスパイク形状を開発。常に複数のスパイクが接地するようにクローラに配置しました。ボルトを固定し取り付けるスパイクは、摩耗したら交換できます。
刈跡の美しい仕上がりに
フローティングモア(路面追従刈取)で刈残しナシ
路面の凹凸に追従する刈取を可能としたフローティングモアを搭載。高出力エンジンとモア軸直駆動でパワフルな草刈ができ、ツルの巻付を極力おさえます。
製品データ
アラフォー傾子
機械寸法
全長:2,320mm
全幅:1,275mm/1,360mm(クローラ拡張時)
全高:1,215mm(アンテナ除く900mm)
刈刃
形式:ハンマーナイフ
刈幅:1,100mm
エンジン
最大出力:24.8PS
燃料・タンク容量:自動車用無鉛ガソリン20L
走行部
最大安定傾斜角:左右40度(瞬間最大45度)
最高速度:5km/h
価格
4,950,000円(税込)
お話を聞いた人
キャニコム 営業企画推進部
高倉知温さん
問い合わせ
キャニコム
TEL:0120-603-937
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