2023年注目農業アイテムはコレだ! ホームセンターおすすめの5選を紹介!
2023/03/08
社会における風潮や流行などに合わせ、農家が求めるアイテムも刻々と変化する。日々、農家をはじめとするカスタマーと接するホームセンターに、近年の傾向や注目アイテムを聞いた。
農家の店しんしん
顧客第一主義の徹底及び生産原価低減の追求が企業理念。18の直営店と21のFC店を配し、生産者ネットワーク拠点として地域密着型サービスを実践。10万点以上の商品のデータベースを有し、播種から収穫、出荷までトータルで需要に応える。
農家の店しんしんの注目アイテム
アイアグリ 土壌分析サービス
アイアグリ社内にある分析機械を用いて、圃場の土壌をスピード分析。その後、各店舗にいる肥料担当が分析データをもとに、最適な肥料を提案する。的確に施肥を行えるようになるため、肥料コストの効率化も可能に。本サービスは、地域の「農家の店しんしん」で申し込み可能。
※価格・詳細は「農家の店しんしん」まで
DJI
AGRAS T30 ¥1,700,000(参考価格)
AGRAS T10 ¥1,200,000(参考価格)
「AGRAS T30」(写真上)は、液剤30l、粒剤40kgの大容量を積載可能。機体に搭載された16個のノズルにより、最大9mの散布幅が実現されている。いっぽうの「AGRAS T10」(写真下)は、コンパクトでありながら、液剤8lを積載可能。また、最大6mの散布幅が実現されており、散布作業を高効率に行える。「農家の店しんしん」では、本製品の販売のほか、本製品を使った薬剤・肥料散布サービスを展開。
※バッテリー、粒剤装置、充電器、教習費用は別途(詳細は「農家の店しんしん」まで)
COMMENT
アイアグリ株式会社
坂本 和彦さん
軽労化や生産性向上に貢献する機器への注目度と需要が年々高まっています。例えば、農業用ドローンは、そうした機器の一つ。農家さんから「慣行の防除・追肥作業では手が回らない」といった声が多々聞かれており、効率的に薬剤・肥料を散布できるドローンは、有力なソリューションとなっています。
ドローンのほかにも軽労化につながる除草ボートや自動操舵システムなど、先進的な機器は複数あり、いずれからも目が離せません。「みどりの食料システム戦略」でもスマート農業が奨励されており、スマート化の流れはさらに強まるでしょう。
コメリ
それぞれの地域に適した、暮らしを支える商品やサービスを提供。出店地域は、46都道府県で、総店舗数は1,200以上にのぼる。各店舗にて、農業、園芸、メンテナンスなど、さまざまな分野の商品を展開している。
コメリの注目アイテム
コメリ らくらくコンテナベルト
¥1,980(税込)
農家さんからの「収穫物を運搬する際、肩をはじめとする体への負担を減らしたい」という声をもとに、開発されたベルト。本製品をコンテナの持ち手に引っ掛けることで、重量のあるコンテナの上げ下ろしや運搬が楽にできる。2021年度グッドデザイン賞受賞。
サンプラック工業 生分解性マルチ サンバイオ
¥7,800(税込)〜
生分解性と環境適合性が認められた「生分解性プラマーク」取得製品。収穫を終えた後、そのまま土壌にすき込むことで、土中の微生物によって分解される。色は半透明、黒、スーパーホワイト等があり、栽培する作物や目的に合わせて選択可能。
IWATANI ロックウールマット30
¥3,680(税込)
水稲の育苗を目的とした成型培地。育苗培土と比較するととても軽く、作業時の負担が軽減される。また、高い保水性を備えるため、かん水の回数を減らすことも可能に。苗揃いが良くなるよう、チッソ、リン酸、カリウムがバランスよく、均一に配合されている。
COMMENT
株式会社コメリ
園芸・農業・ペット用品 商品部
吉田 志展さん
資材費の高騰などを背景に、農作業を省力化して利益を上げようとする農家さんが増えています。今後、農作業を省力化する商品がさらに注目されるでしょう。また、「2050年カーボンニュートラル」に向けた対応も各所で求められていることから、環境配慮型の商品に対してさらなる需要が生まれると見込んでいます。
※紹介した商品の扱いがない店舗もあります。その場合、取り寄せとなります。
AGRI JOURNAL vol.26(2023年冬号)より転載