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やっかい者を食資源に! ジビエでSTOP鳥獣被害

野生鳥獣による深刻な農作物被害。シカやイノシシ、サルなどによって、大切に育ててきた農作物が一夜にして食い散らかされダメになってしまう。農家を苦しめる、終わりのない戦いに政府が提示したのは「食べる、そして利益に」という逆転の発想だ。

年間220億円の被害
農家の意欲減退なども深刻

一瞬にして、それまでの労力や費用が無駄になってしまう鳥獣被害は、抜本的な解決策がなく、農家が長年頭を抱えてきた問題だ。

野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移している状況だ。要因としては、鳥獣の生息域の拡大、狩猟による捕獲圧の低下、耕作放棄地の増加等が考えられる。しかし、それ以上に深刻なのは、鳥獣被害による営農意欲の減退や耕作放棄地の増加だ。数字では計れない、深刻な影響を農山漁村に与えている。(農林水産省「鳥獣被害の現状と対策」より)

「ジビエ」利用拡大で
被害抑制と地域振興を!

そこで、2016年に「鳥獣被害防止特措法」が改正され、政府はシカやイノシシなどの野生鳥獣の肉を食材にする「ジビエ」の利用を拡大する方針を明らかにした。
狩猟によって農作物被害を抑えるとともに、地域の振興を目的に野生鳥獣を廃棄せず、その食肉を流通させようという取り組みだ。甚大な被害をもたらしてきた害獣を利益に変えられるか。期待が高まっている。

また、ジビエ文化の振興には、衛生管理や調理法について正しい知識を持つ料理人が不可欠である。2017年9月~2018年2月に、プロ向けの国産ジビエ料理セミナーが開催されるので、興味のある方は行ってみてはいかが?

プロ向け 国産ジビエ料理セミナー

■開催日程:
① 2017年9月28日(木):東京 <申込み締切日:9月20日(水)
② 2017年11月1日(水):大阪 <申込み締切日:10月25日(水)
③ 2017年12月6日(水):石川 <申込み締切日:11月25日(土)
④ 2018年2月10日(土):広島 <申込み締切日:2月2日(金)
■対象:飲食店などで調理に携わる方
■定員:各会場40名(先着順)
■参加費:無料
■参加申込み:http://www.gibier.or.jp/seminar2017/
■主催:国産ジビエ流通規格検討協議会
■協力:辻調理師専門学校、エコール 辻 東京


文/沢田 ルウ

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2017/09/27 | 政策・マーケット

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