注目キーワード

政策・マーケット

「国内養液栽培システム市場」は拡大で推移! そのメリットとは

担い手不足や後継者不足、安定収入の厳しさが叫ばれる国内農業。最近では、消費者の食に対する安心・安全の意識の高まりに応えようとした結果、減農薬作物のコスト高に悩むなど、多くの課題を抱えている。こうしたなか、解決策の一つとして、養液栽培が注目されている。

農業従事者の負担軽減や
栽培不適格地域の栽培を可能に

施設園芸の大規模化や異業種からの新規参入、減反政策の廃止による稲作から園芸作物へ転換する産地、大規模植物工場建設、身障者・高齢者向け施設に付帯する農業施設の増加などから、養液栽培システム市場は拡大で推移している。「株式会社矢野経済研究所」が2018年の「国内養液栽培システム市場」に関する調査を実施したところ、市場は前年比100.5%の91億4100万円の見込みであることがわかった。

養液栽培についておさらいすると、土を使わずに、肥料を水に溶かした液(培養液)によって作物を栽培する栽培法だ。病原が根や茎に寄生し、根腐れや地上部の黄化、萎凋(いちょう)、立ち枯れなどをおこす「土壌病害」や同じ野菜を同じ場所で続けて作ることにより発生する「連作障害」を回避できる。それにより、周年栽培が可能になるため、単位面積あたりの生産効率が上がり、栽培される農作物の鮮度の高さを維持した出荷ができるようになる。

また、装置化・機械化により耕起や畝立、土寄せ、施肥、除草などの土耕に必要な作業が省略することができるため、農業従事者の負担が軽減され、地理的環境等による栽培不適地域における栽培も可能に。

今後、養液栽培システムは、農業分野への新規参入企業や新規就農者、施設園芸の普及が進んでいない地域などに、さらに普及してく見通しだという。

出所:養液栽培システム市場に関する調査(2018年)2018年7月19日発表
注:果菜類、葉菜類、果樹類、花弁類を栽培品目とする養液栽培を行うために必要な機器類等を対象に、メーカー出荷金額ベースで算出した。

問い合わせ

株式会社矢野経済研究所
広報チーム
TEL:03-5371-6912

関連記事

特集企画

アクセスランキング

  1. 株式会社クラレ主催!「化学する農業」がテーマの展示会とは!?
  2. 専門家に聞いた! シーン別「チェンソー選び」バッテリー式編
  3. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  4. 施設園芸は次のステージへ! 多くの作物で高収量を実現させる、期待の“新技術”とは?...
  5. 最初に混ぜるだけでOK!? タマネギ栽培に欠かせない便利な肥料
  6. アフターコロナで農業はどうなる? 人々の農業観に変化はあったのか
  7. あのランボルギーニから最新モデル!? クールな「高機能トラクタ」5選
  8. 世界初! 除草剤不要の除草ロボットが登場! 電流で雑草を枯死させる技術とは...
  9. 2020年3月末で経過措置が終了、新「食品表示法」の注意点とは?
  10. 専門家に聞いた! シーン別「チェンソー選び」エンジン式編

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.17 / ¥0
2020/10/14発行

お詫びと訂正