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Z世代に農業の魅力を伝えたい! 農林水産省とBEAMS JAPANがコラボプロジェクトを発足

農林水産省とファッションブランドBEAMS JAPANによるコラボレーションプロジェクトが発足、その名も「たがやすBEAMS JAPAN」。異なる業種がコラボした理由とは?

Z世代をターゲットにした
多様なメディア発信を

農林水産省とBEAMS JAPANがコラボレーションして発足したのが、「たがやすBEAMS JAPAN」プロジェクト。プロジェクトの主な内容は以下の通り。

・店内で農家から直接野菜を買える『BEAMS JAPAN ソクバイジョ』
・農業に関心がなくても楽しめる農業ウェアの販売
・農業とBEAMSバイヤーの二足のわらじを履く加藤さんの日常をドキュメントする『たがやす THE MOVIE』の公開

1月26日にオンラインで発表会が行われ、農林水産副大臣の武部新さん、BEAMS社長の設楽洋さん、本イベントのディレクター加藤忠幸さんの3名が参加した。

イベントのコンセプトは「より多くの人が『食』と『農』に興味を持つきっかけを作ること」。農家の後継者不足や農業への関心低下といった課題に対して、ビームスならではのアプローチで農業カルチャーを紹介していく。


左から武部さん、加藤さん、設楽さん

まずは農林水産副大臣の武部さんが会見し、コラボレーションした理由を語った。武部さんによると、「日本は少子高齢化、人口減少の影響で農村部の生産基盤が弱まっている。そんな中、Z世代をターゲットにしたメディアを発信し、より多くの若者に共感を得てほしい」とのこと。


衣食住を開発する
BEAMSならではのコラボ

ディレクターである加藤さんにもコラボの理由を聞いたところ「日本の食を支えるのは農業だと感じている。私はBEAMSで服を作りながら週に2、3日は家業の農園で土を耕しているので、今回はこの2つの魅力を若者に伝えられる機会を作れないかなと思い、コラボレーションに参加した」とのこと。加藤さんの実家は農業を営んでおり、彼自身も後継ぎとして農業をやっている。そんな加藤さんがいたからこそ生まれたコラボといえるだろう。

「農業にも使えるけど
ガチすぎないウェア」の魅力

発表会ではBEAMSが開発した農業ウェアが登場。加藤さんと武部さんが着用し、その感想を語った。

武部さんは「軽いしポケットが色々ついていて、道具をたくさん入れられて便利!」と感動した様子。
ディレクターの加藤さんは、コンセプトは「農業にも使えるけどガチすぎないウェア」だと語る。その言葉の通り農作業にも使えるし、カジュアルでの着用もできるという、両者のいいとこ取りをしたウェアとなっている。
ウェアのこだわりを聞くと「化繊を使っているため、汚れたり濡れたりしても乾きやすい。また、立ったり座ったりした時の動きやすさも意識しています」とのこと。
このウェアが生まれた背景には「自身が農作業をしていて、こういう機能があったらいいな」という思いが反映されているという。

新宿で野菜が買える?
野菜即売所を開催

コラボプロジェクト「たがやすBEAMS JAPAN」の1番の目玉といえば、新宿のBEAMS JAPAN店内で野菜即売所が開催される『BEAMS JAPAN ソクバイジョ』だろう。(※開催は期間内不定期)

若者たちは農家の人と直接話しながら野菜を買える。農家の人たちは自分たちの野菜の魅力を伝えることができるし、若者は新宿で新鮮な野菜を買えるという、両者にとってメリットのあるイベントとなっている。また、店舗で3,300円(税込)以上の金額を購入した人には、おうちで野菜を育てられる『おうちでたがやす栽培キット』をプレゼント。カップの中に土と野菜の種が入っており、水をあげるだけで野菜栽培を楽しめる。

異色コラボに引き続き注目!

若者に農業に興味を持ってもらいたいと思っても、そういった機会はなかなかない。Z世代をメインターゲットにした「たがやすBEAMS JAPAN」がどのような盛り上がりを見せるのか、今後の動きに注目だ。

●実施期間
2022年1月26日(水)〜2月28日(月)



出典:農林水産省×BEAMS JAPAN「たがやすBEAMS JAPAN」記者発表会

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