注目キーワード

政策・マーケット

なるほど! 施設園芸で効率よく儲ける方法

平成25年度から、全国10ヶ所で次世代施設園芸のモデルとなる拠点の整備を始めました。28年度中には全拠点が完成する見込みです。こうした拠点のポイントは、生産者だけでなく、自治体や環境制御機器メーカー、流通・小売業界などがコンソーシアムを形成し、関係者が一体となって、高度な環境制御技術を導入し、地域の資源エネルギーも活かして生産性の高い大規模生産に取り組んでいる点です。今後、これらの大規模拠点の整備や運営から見えてきたノウハウの分析・発信を支援し、各地域への波及を図ります。

さらに、次世代施設園芸の取組を拡大していくため、一般農家の規模でも取り組みやすいよう、次世代施設園芸に必要な技術を地域で習得し、広めていく仕組みづくりを支援する事業を、29年度予算で要求を行っているところです。

この事業で次世代施設園芸に必要とする技術は、高度環境制御技術、地域エネルギー・省エネ技術、雇用型生産管理技術の3本柱。都道府県が主導して地域コンソーシアムを作り、まずは実証温室でこれら技術の実証に取り組みます。その後、実証した成果を地域に普及していくため、地域の農家が実証温室での研修などを通じて、段階的に技術を取り入れ、生産性を高めていくという構想です。これまで、多くの施設園芸農家では、経験則で栽培を行ってきました。それをICTで見える化し、地域でそれぞれのデータを共有して分析することによって、効率的で安定的な農業経営のモデルが構築され、こうした取組を面的に広げて施設園芸の高度化を図っていきたいと考えています。

< 123>

関連記事

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. ビニールハウスの日射量、復活大作戦! 新開発の洗浄剤&ブラシでサクっと楽々なお掃除を...
  2. 高温障害を抑え収量アップ! 回収・廃棄が不要な、土壌分解される「紙製」マルチとは?...
  3. 喜界町で実践する新しい排水対策。目詰まりしにくい暗渠排水材「ドレインベルト」に迫る...
  4. あぜ道も法面も軽々刈れる! 防振性と加速性もUPした超軽量エンジン式刈払機が登場...
  5. ワイヤー設置も不要! 芝刈りの手間を“ゼロ”にする、タイパとコスパ抜群のAIロボット芝刈機...
  6. 根張りや微生物の活性化に! 有機農家自慢のレタス栽培の裏に万田酵素の“土づくり”あり...
  7. 水田除草もスマート化! これから活躍が期待できる除草ロボット3選
  8. 農業ビジネスは立地が重要! いちご栽培に向いている地域とは?
  9. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  10. 【家庭菜園】きゅうり栽培で大事なポイントとは?ベストな肥料や正しい栽培方法を徹底解説!...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.35|¥0
2025/04/18発行

お詫びと訂正