注目キーワード

就農

移住して有機農家レストラン…ある夫婦の夢の叶え方

2013年に就農し、夫と二人で農家レストランを経営することを夢見てきた高橋さん。夢の実現が目前となる現在、農業をはじめるキッカケや楽しみ方を聞いた。

作った野菜のおいしさを、そのまま届ける
夫婦の夢のレストラン経営

滋賀県の北西に位置する高島市。料理人だったご主人とともに、高橋佳奈さんがこの場所で新規就農を果たしたのは、2013年のこと。

もともと、東京で金融の仕事をしていた高橋さんは、2008年に設立された農業部門に配属。そこで初めて農業に取り組み、面白さに開眼。
独立を考えるようになった時に浮かんだのが、「夫と2人で野菜を作って、それを直接提供できるレストランをやりたい」という夢だったという。

「最初の3年で安定生産できる栽培技術を習得してお客さんを増やし、5年目からレストランをやろう、と。もともと事業計画作成支援の仕事をしていたので、綿密な目標を立てました」。

郷里である滋賀県で「土のいい土地」を探した結果、高島市に移住。計画はほぼ予定通り進み、寒暖差がある土地の特性を活かしながら、カラフルな西洋野菜やサラダ野菜などを中心に年間約200種類を栽培。
主に飲食店に販売し、「多品種入っていて使い勝手がよく、おいしい」と評判を集めている。いよいよ今年の6月には、レストランをオープンさせる予定だ。

見た目にも楽しく、食べておいしい野菜づくりにこだわる。盛りつけた時に美しい、カラフル野菜も多種栽培販売している。

 

安定生産できる有機の栽培技術はほぼ習得。現在、畑は高橋さん、レストランはご主人がチーフとなり、夫婦での仕事効率を高めている。

 

「畑の近くで古民家を借りて、今は2人で改修中です。料理のジャンルは特になく、野菜のおいしさを味わっていただけるメニューにしたい。土日のランチ営業からスタートして、ゆくゆくは農業体験ができる場所にもしていけたら」。

最後に、「農業の楽しみは?」と聞くとこんな答えが返ってきた。
「取れる戦略が非常に多いこと。よく一括りにされることが多いですが、やり方は千差万別。自分のやりたい形を実現できる、とても可能性のある職業だと思います」。


※『AGRI JOURNAL』vol.3より転載。

農業機械&ソリューションLIST

アクセスランキング

  1. バイオスティミュラントの最新動向と基礎知識を学べる!協議会がセミナー開催...
  2. 強力な多年生雑草もすっきり一掃! コメリのおすすめ除草剤「マルガリーダ」とは?...
  3. 業界初!60度の急斜面でも草刈り可能な草刈機「ベローン」で安心・安全&ラクな作業へ...
  4. 病害虫を特定!農薬検索・購入までできる診断アプリ「エクスペスツ」体験レポート...
  5. 軽トラカスタムの新潮流!親しみやすさが人気の『レトロカスタム』
  6. 手強い雑草を制しつつ、環境にも優しい? “二刀流”の除草剤を使いこなせ!...
  7. 薄緑の葉色は「鉄欠乏」のサイン? 予防と対策は?
  8. フリーマガジン「アグリジャーナル」最新夏号7/19(金)発行!
  9. ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは? メリットを専門家が解説
  10. 【植物工場ビジネスの最新動向と課題】現状は赤字が約半数。エネルギー削減の取り組み進む...

フリーマガジン

「AGRI JOURNAL」

vol.32|¥0
2024/07/19発行

お詫びと訂正