野菜の出荷、”レンタルパレット”の時代がきてる!?
2018/04/06
加工野菜の需要増加を背景に、一部の農業生産法人では、青果物の大量出荷が行われている。そうした中、スムーズな大量出荷を叶えるサービスとしてにわかに注目を集めているのが、メッシュボックスパレットのレンタルサービスだ。その具体的な内容と利用者の声を、紹介しよう。
加工野菜の生産者をサポートする
“レンタル”というスタイル
ダンボールの組み立て作業が不要、熱がこもらず青果物が傷みにくい、といったメリットに着目し、メッシュボックスパレットを使用する農業生産法人が増えつつある。本品の購入をきっかけに、肉体的な負担軽減やコスト削減に成功した生産者は多い。
しかし、出荷先からの返送途中に紛失したり、破損した状態で戻ってきたりと、トラブルが頻発しているのが現状だ。こうしたトラブルを一挙に解決するのが、資材や機器のリース・レンタル会社「日建リース工業株式会社」が提供するレンタルサービスだ。
鹿児島県曽於市にて、キャベツをはじめとする露地野菜の生産・管理を行う「maruwakafarm(マルワカファーム)」の大場さんが、レンタルサービスを導入したのはおよそ3年前のこと。取引先である加工会社からの打診が導入のきっかけだが、想像以上の副産物があったと話す。
「手間も時間もかかる、ダンボールへの箱詰め作業から解放されたのはもちろん、レンタルならではのメリットを大いに実感しています。例えば、紛失・破損の心配がないうえ、維持費がかかりません。また、いつでもサビのない、きれいなパレットを使えるので、加工野菜へのサビの混入を防ぐことができます」。
大容量のボックスで野菜の詰め込み作業を軽減。
すでに多くの生産者に喜ばれているレンタルサービスだが、今後さらなる革新を遂げる。それが、メッシュボックスパレットへのRFIDタグの装着だ。
RFIDタグをつけることで、ボックスの個体管理を実現し、ボックスの出入庫管理や産地情報・生産履歴を付与することが可能になる。さらに、システム上で出入荷のやり取りができ、伝票発行も不要になる。
高齢化や人手不足に悩まされる農業生産法人にとって、一筋の光明となりうるレンタルサービス。生産性が向上し、”働き方改革”につながること間違いなしだ。