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収穫時間を10分の1に短縮! 農研機構が「中小規模生産者向け」新方式

農研機構は、宮崎県や熊本県らとともに、加工・業務用ホウレンソウの機械収獲体系を構築。従来と比べて、収穫作業時間を1/5~1/10に短縮し、さらに生産コストも削減したという。

加工・業務用ホウレンソウ
収獲用農機具を低コストで

加工・業務用ホウレンソウは、需要が増加傾向にあるが、国内での生産量が追いついておらず、輸入品が大きなシェアを占めている。また、大規模生産では大型の収獲用機械を用いて効率化が進んでいるものの、中小規模生産では機械化が遅れている。こうした状況から、中小規模生産向けの高効率かつ低コストな機械収獲のしくみが求められてきた。

そこで農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、野菜の洗浄機や選別機のメーカーであるニシザワと共同で、野菜収穫機に増設することで効率よく加工・業務用ホウレンソウを収獲できるアタッチメントを開発した。


開発した2種類の歩行型野菜収穫機用連続収穫アタッチメント(出典:農研機構)

また、宮崎県と熊本県、さらに冷凍野菜製造のクマレイと共同で、開発機を利用した機械収獲のしくみを構築した。今回構築したのは2つの方式で、「小型コンテナ横流れ方式」と「メッシュコンテナ・ベルト方式」と名付けられている。


メッシュコンテナ・ベルトコンベア方式でのホウレンソウの収穫作業(出典:農研機構)

実証試験を行った結果、これらの新方式を活用することで、収穫作業の時間が従来の手獲り収獲の1/5~1/10程度に短縮されたという。また「小型コンテナ横流れ方式」では、ホウレンソウの生産費が、手獲り収獲から20%削減できた。


小型コンテナ横流れ方式でのホウレンソウの収穫作業(出典:農研機構)

さらに「小型コンテナ横流れ方式」は、一度収穫した刈り株から再度ホウレンソウを収穫できる「刈り取り再生栽培」にも対応。例えば、12月に収穫した刈り株からホウレンソウを再生させて、2月に再収穫することが可能だ。この刈り取り再生栽培を行うことで、従来の手獲り収獲と比べて、生産費が42%削減できるという。

新方式の詳しい内容を、農研機構は「加工・業務用ホウレンソウ機械収獲体系マニュアル」にまとめた。農研機構のウェブページからダウンロードできる。

DATA

農研機構 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

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