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土づくりにこだわる農家御用達! 『アサギリMIX PELLET』が都市農業で選ばれる理由とは?

都市農業が盛んな横浜市港北区のプロ農家たちに支持される『アサギリMIX PELLET』。その人気の秘密を、地域農業を支えて50年余の「西尾商店」に伺った。

葉物の周年栽培で
疲弊した畑を元気にする

横浜市内でもっとも農業が盛んな港北区は、小松菜やホウレンソウの軟弱葉物の名産地。なかでも小松菜はその品質の良さで首都圏の市場で高く取引されている。戦前には、横浜港に近いことから西洋野菜の発信地としても知られていた。この土地で昭和38年創業の「西尾商店」はプロ向けの資材を扱う種苗店だ。『アサギリMIX PELLET』を製造する株式会社アサギリ(本社:山梨県富士宮市)とは10年以上のつきあいになる。


西尾商店の三部利行さん

「今の農業は施設園芸が主軸ですが、うちのエリアではほとんどが露地栽培の農家さんです。だから、土づくりにとことんこだわる人が多いです」と話すのは、西尾商店の三部(みつべ)利行さん。都市農業にふさわしい『臭わない』『飛散しにくい』特徴と、さらには葉物の周年栽培で疲弊した畑を元気にする肥料を探していると、アサギリの蓑威賴(たけより)社長と出会った。


神奈川県の種苗店としては新しい「西尾商店」。約50年前の創業当時から土づくりに特化した資材を取り扱ってきた

 

「堆肥×肥料」で土づくりを
しながら土壌改良が可能

『アサギリMIX』には、通常の粉タイプとペレットタイプの2種類がある。いずれも乳牛ふん堆肥をメイン(50%配合)に、食品などの有機廃棄物を高速発酵させてつくる肥料分豊富な完全有機物堆肥を配合したもの。

「本来捨ててしまうこれらの中には、微生物とミネラルが豊富です。ミネラルが入ることで土壌の多様性が生まれ、微生物が堆肥を分解して団粒構造といわれるふかふかの土にしてくれます。土づくりをしながら土壌改良ができるのが『アサギリMIX』の特徴のひとつです」と蓑社長が話す。団粒構造の土壌は、水はけがいいのに保水性も高く、長雨などの天候不良にも収量が左右されにくいという。


株式会社アサギリの蓑威賴社長

『アサギリMIX』のもうひとつの大きな特徴は『臭いが少ない』こと。アサギリの自社工場は、富士山西麓の朝霧高原の東京ドームと同じ広さを持つ、環境に配慮した製造施設で、約6ヶ月間かけて長時間発酵させているので堆肥特有の臭いがない。袋をあければ、土の優しい香りが漂う。


富士山の全景が見渡せるアサギリの自社工場。本州最大の酪農地帯・朝霧高原で発生する年間7万トンの牛糞のうちの1/3を堆肥化

 

継続して使うことで、
「良質な土」の貯金ができる

『アサギリMIX PELLET』の粒の形状は、西尾商店のお得意先の農家のみなさんの声を活かして作られたもの。機械まきで手まきでも使いやすい大きさにこだわっているという。

実際の使い方を三部さんに聞いた。

「堆肥成分がメインなので、人間の食事で例えれば、主食より副食として使うのがおすすめですね。目安は春と秋の土づくりなど年に2回、10aあたり150~300㎏を土壌の状態に合わせて畑全体に均等に撒いてください。連作する圃場では、収穫後に『お礼肥』として使う農家さんもいます」。

大切なポイントは、1年以上続けることで結果が出るということ。「有機系の堆肥や肥料を長年入れず、土壌の生態系が崩れて作物ができなくなった状態の圃場には、最低でも3~5年はコツコツと使い続けてほしいです。時間とコストをかけた分、良質な土がちゃんと貯金として畑に残ってくれます」。


完全に火入れしていないので、有効菌がペレットの中で生きており、さらに熟成をさせるため倉庫で寝かせて使う農家さんもいるとか。

 

作物の育ちが悪い圃場で
効果が感じられる

さらに三部さんに『アサギリMIX』の実際の効果を伺った。「極端なところでは、種をまいても発芽しなかった畑で芽が出るようになったというのがあります」。

長年、農薬や化学肥料を使い続けると、土中の微生物やミネラルが減り、生態系が壊れて作物づくりができない土壌になりやすい。有用な菌や微生物、ミネラルが多い『アサギリMIX』を加えることで、土壌の成分が豊かになり、作物が健康に育つ。また、土壌がよくなることで農薬の量が以前よりも減るという良いサイクルも生まれる。
「ほかにも、『販売できる作物の量が増えた』、『歩留まりが上がった』『野菜の鮮度があがり、お店の棚もちが良くなった』『おいしくなった』などの嬉しい声を聞いています」。
 

有機物を無駄なく循環する
「原点回帰」の農業を目指す人へ

戦前までの農業は、落ち葉や動物の糞尿なとの有機物を畑に入れ、土中の微生物が無機物に分解し、それを肥料に作物を育てた。

「80代くらいの農家さんが『昔は地元の鶴見川から海を渡って横浜で下肥を仕入れ、それを肥料として使ったもんだよ』とよく話してくれます。人間の暮らしから発生する有機物を肥料として循環させる『アサギリMIX』は、当時の農業への原点回帰といってもいいでしょう。だからこそアサギリファンには、そんな昔の土づくりを大事にする熟練の農家さんが多いんです」と三部さんが話す。

アサギリでは、堆肥の安全性を図るために、重金属の有害物質について3ヶ月ごとに分析を行っている。過去12年間で一度も法律に定められた基準値の半分を超えたことがない。そんな徹底した安全管理も品質の高さの証。土にも作物にも環境にも優しい原点回帰の農業を『アサギリMIX PELLET』で試してみたい。


野菜のほか米や果樹、花、茶など全般に使える『アサギリMIX』はペレットと粉の2タイプ。北は秋田県、南は熊本で販売実績を持つ。

 

 

問い合わせ

株式会社アサギリ
西尾商店:info@nishio1147.jp


写真:松尾夏樹 
文:後藤あや子

Sponsored by 株式会社アサギリ

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